maniacs 工房長 大谷です。Golf7/7.5からGolf8にお乗換えのオーナー様が増えているようで、Golf7/7.5に装着していたパーツをGolf8に付け替えのご相談を多く頂戴します。その中で、いちばん多いものが、フットプレートです。Golf7/7.5用の左足と右足のフットプレートはmaniacsのベストセラー商品で、非常に多くのオーナー様がご愛用されています。ACCでの使い心地を一度体験すると、これは必須という感じになるので、Golf8への付け替えのご相談もある種当然の流れと思います。

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左写真がGolf8で、右写真がGolf7.5です。左足用のフットプレートはGolf7/7.5と8で共通(互換)ですので、移植も可能です。しかし、右足用フットプレートは一見して全く同じように見えますが、Golf8専用品になり、Golf7/7.5用の流用ができません。よって、Golf7/7.5に装着している右足フットプレートをGolf8に移植することも残念ながら不可です。

そのことは商品販売ページに記載しているのですが、とは言え一見同じに見えますので、移植したくなる気持ちも良く分かります。12月に入ってからの10日間で、全く同じお問い合わせを電話とメールで計4件頂戴しました。中には、本当は流用できるのに「できないことにして」いるんじゃないか?、maniacsの陰謀か?、新たに買わせようとする策略じゃないか?、という疑念を持つ向きもあるようですので、詳しくご説明します。

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右足フットプレートが共通にできない理由は、それを装着する内装パネルがそもそも同じでないためです。Golf7/7.5用と8用の内装パネルは別品番で、形状が異なります。それでも、フットプレートを装着する部分の寸法は似たようなもんじゃないか?と思われるかもしれませんが、下端が横壁に繋がる箇所の丸め加減が異なっています。VW側はそもそもこのパネルの形状を共通にしようと思っていませんので、どっちでも良いような細部がいちいち少しずつ違っています。

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Golf7/7.5用フットプレートをGolf8に装着しようとするとどうなるか。フットプレートの下部右側の縦の辺が内装パネルに当たってしまうため、写真のようにフットプレートの下部が浮いてしまいます。左方向にも数ミリずれた状態になり、正しい位置に納まりません。その結果、下部を内装パネルに固定することができません。

無理やりに部品を曲げるような強い力を加えたりして、強引にネジを締めることができるかもしれませんが、浮き上がった状態なので安定しませんし、車両の内装パネルが後日にひび割れてきたり、フットプレートが外れる可能性もあり、運転操作上の危険に繋がりますので、無理付けは絶対にやらないでください。

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っと説明しても、多少削ったり加工したら流用できるんじゃないかと考える方もいるかもしれないので、Golf7/7.5用の製品と8用の製品でどのくらい違うのかをお見せします。それぞれの写真で左側がGolf8用です。表から見ますと大して違わないように見えるかもしれませんが、それは設計テクニックによるもの。裏を返してみますと、わりと大きく形状を変更しているのが分かると思います。「どうしても無理ですか?」「何とか使える方法はありませんか?」と食い下がられても、やっぱり無理です。

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Golf7/7.5と8の内装パネルは、他にもパッと見では分からない違いがたくさんあって、maniacsのGolf8用右足フットプレートはそれに合わせて真面目に各部を設計し直しています。技術情報なので本来は公開するような内容ではないですが、陰謀とか策略とか誇張でないことを証かすために詳細な図解を示します。Golf7/7.5用から8用への変更箇所は全部で7箇所。全長も1.5mm違いますし、側面の厚みも0.8mm違います。ネジ穴の位置も横方向に0.4mm違います。

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っという具合に、Golf8用に限らずですが、maniacsフットプレートのフィット感や使い心地は、1mm以下の細かな設計調整によって生み出されています。Golf8にはGolf8用の右足フットプレートがしっかりと適合し、ベストな踏み心地をご提供しますので、ぜひ装着してACC(トラベルアシスト)での快適な走行を堪能してください。

maniacs Right Side 4D-FootPlate for Golf8(商品ページ)