皆さん、こんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。今回ご紹介するのはパドルシフトの操作性を劇的に改善させる商品、maniacs DSG Paddle 4D Extensionです!
言わずと知れた、maniacsを代表する商品ですね。一度使ったら手放せなくなる機能性、小気味の良い操作感、誰でもご自身でできる装着の容易さ、コックピットに違和感無く溶け込むデザインと、開発者の意気込みが伝わってくる一品ですね。適合車種もVWの車種拡充に伴ってどんどん拡大し、現在では13車種まで対応しています。幅広いユーザーに使っていただけるようになったのも魅力ですね。さて、Golf7GTIのノーマルの状態はと申しますと、パドルレバーは控え目なサイズで、10時10分(写真の左手の位置)や8時20分(同右手の位置)の握り方では、パドルに指が掛かりません。パドルを操作するには9時15分付近を握ることが必須になります。せっかくの機能なのに、ハンドルポジションの自由度がなくなるというトレードオフは勿体ないですね。
maniacs DSG Paddle 4D Extensionは、この問題を一発で解決する商品になっています。本体のほかに脱脂剤と保護手袋も同梱されていますので、装着に際して他に準備の必要なものはありません。取付用の両面テープは予備を含めて2セット入っていますので「貼付け作業はどうも苦手」という方にも安心な内容です。
本体をもう少し大きく撮影してみました。純正より上に約30mm、下に約25mmほどパドルが延長されています。何で上下対称形状でないのか?と思われるかもしれませんが、これは後でご説明いたします。裏側にはGTIのバンパーグリルをモチーフにした5本のリブがあり、遊び心が感じられるデザインです。
それでは取付作業を行っていきます! っが、その前にちょっとしたコツを。冬場はなるべく暖かい日を狙って作業するのがお勧めですが、まだまだ寒い日もあるこの季節ですので、車内や商品が冷えきっている場合は作業開始前にしばらく暖房を効かせて走行する等で、車内や商品を常温状態にしておくと後がスムーズです。作業も落ち着いて行なえますし、両面テープの初期粘着力も上がります。
装着開始のコツをもう一つ! 両面テープを用いる前に、まずは商品をそのまま車両のパドルに宛がって、作業のシミュレーションを行ってみましょう。つまり、商品を車両のパドルにちょっと嵌めてみるだけです(笑)。枠縁の形状精度が絶妙なので、ガタ無く、無理なく、スコッと気持ち良く収まります。面倒な位置決めが不要であることを確認でき、安心して本番の貼り付け作業に進めます。
では、ここからいよいよ本番! 最初に、両面テープを貼付ける部分を脱脂します。上写真2枚は車両のパドルと商品裏面のそれぞれを付属の脱脂剤で拭いている状況です。保護手袋が付属していますので、肌が敏感な人でも安心して作業ができますね。車両の方は手の脂が付着していますので念入りに脱脂してください。商品の方はザッとで大丈夫です。この脱脂剤は医療用の消毒薬にも使われているイソプロピルアルコールですが、車内で脱脂作業を行なう際は必ずドアか窓を開けて換気をしながら作業するようにしましょう。
脱脂剤はすぐに乾きますので、乾いたら付属の両面テープを商品取付面に貼っていきます。両面テープの形状は4種類あり、それぞれ貼る位置が決まっています。左写真を参考にして、場所を間違えないように貼付けてください。理想は左写真のように枠縁の内側から約1mmぐらい離す感じにするとちょうど良いです。
実用上は両面テープが商品に対して少しぐらい曲がって貼付いても、撚れたり縁に掛かりさえしなければ問題ありません。万一、テープが撚れてテープ同士がくっいてしまったり、皺ができて部分的に二重に分厚くなってしまったりした場合には、予備のテープを使ってやり直してください。両面テープを貼ったら、手指で剥離紙の上からしっかり押さえて、テープの隅々まで全面を商品にしっかり密着させます。これは結構重要なポイントです。両面テープが商品に密着したら、剥離紙をはがしていきます。この作業は、あまり雑に行なうと失敗して両面テープの端が撚れてしまう場合がありますので、剥がし始めの取っ掛かりところは慎重に剥がしてください。上下2枚の剥離紙を両方とも剥がしたら、先ほどのシミュレーションの通り、車両のパドルに枠縁を嵌めて装着してください。
最後に両面テープがある部分を重点的にしっかりと押し付けます。上側は写真のようにパドルと商品を指先で摘まんで圧着できますが、下側は親指側のスペースがなく摘まむ感じに押さえることができません。ですので下側は両面テープを貼ったあたりを手前方向に押し付けてしばらく(10秒ぐらい)保持すればOKです。これで装着完了です。反対側も同様に装着してください。シミュレーションからスタートしても、全部で15分もあれば作業完了できると思います。
さて、生まれ変わったパドルシフトを使用してみましょう。最初に驚くのは9時15分をきちんと握って操作した際の、操作感覚の進化です。ハンドルを握った手指とパドルシフトの位置関係が絶妙で、とても操作し易くなっています。操作した際のクリック感もコクっと気持ち良い感触になっていて、思わずニンマリしてしまいます。
そしてハンドルを握る位置を上下に移動してみると、もう一度ニンマリです。写真のように10時10分〜8時20分のハンドルポジションでも、無理なくパドルシフトが可能になっています。ドライビングスタイルの自由度が広がり、好きな体勢で操作できるのは非常にありがたいですね。この写真でとくに注目していただきたいのは、10時10分(左手の位置)と8時20分(右手の位置)でパドルを操作する手指の形です。小生の場合は自然とこのような指の使い方になるのですが、上下対称でない商品の形状がそれぞれ実にしっくり馴染む感触なのです。自然な指の掛け方で、自ずとイイ感じに操作できるよう、良く考えられています。
商品はプラスティック製で、両面テープ装着ですから、”よれ”や”しなり”といった感触を気にされる方もおられるかもしれませんが、心配御無用です。本体の剛性は非常に高く、”しなる”ような感じは全くありませんし、両面テープが”よれる”ような感じもありません。とてもしっかりした感触で、確実にパドルシフトを行うことができます。分厚い断面形状と、内部の金属製の骨格、内周側を上下に繋ぐ薄いフィンも強度に効いている上手い設計ですね。剛性が高いので操作したときのクリック感も非常に心地よい感じです。
小生が公認サポーターとして装着マニュアルを書くようになったのも、じつはこの商品についての感想と改善要望をmaniacsに送ったことがキッカケです(要望した改善点は、すでに適用されています)。その他、開発者がこの製品に込めた思いは、商品ページから行ける開発ページに連載されていますので、興味をもたれた方はぜひ一読してみてください。工房長の熱い思いが伝わってきますよ!!
・・・っと、一度つけたら気に入ってしまうこと請け合いですので、外すことはまずない商品なのですが、車を乗り換えるなどで、どうしても取外す必要が発生してしまった方のために、取外方法も記載しておきましょう。左写真のように、商品の一部には縁がない部分があります。ここからリムーバツールを差し込んでコジルと、外すことができるようになっています。外すときのことまで考えられているなんて、ニクイですね。
なお、冬場に取り外し作業を行なう場合は、作業前に車内の暖房を効かせてしばらく走行し、対象物の温度を室温まで暖めておきましょう。両面テープは冷えたままですと硬くなっていますので、剥がれないためです。実際に作業しているのが左写真です。リムーバツールでコジル際は、じわじわ、ゆっくりを心がけて作業してください。少しコジッて、両面テープが剥がれている感じがしたら、剥がれが収まるまでちょっと待ち、上をコジッたら次は下と交互に作業を繰り返して、徐々にリムーバツールを奥に差し込んでいって外していきましょう。
両面テープの大部分は商品側に貼付いたまま残りますが、左写真のように一部が切れてパドルレバーにも残ったりします。残った両面テープは指先で丸めるように(消しゴムのカスを丸めて固める感じです)揉んでいくと、きれいに剥がすことが出来ます。もし糊の跡が残った感じがするようでしたら、脱脂剤で拭き取ればOKです。
商品側に残った両面テープも同様に容易に取り去ることができます。この両面テープはしっかり装着することだけでなく、取り外す際のことも考えて選定してあるそうです。左の商品は実際に1年以上使ったものを取外して両面テープを除去しているのですが、糊残りも無くすっきりと剥がすことが出来ました。流石は、詳細型番まで選びに選んだ3Mの両面テープだけのことはあります。
なお本商品はご覧のように前面側がマットクローム調に塗装されていますが、この部分がハイグロスブラック塗装されているカラーバリエーションもラインナップしていますので、愛車の内装とのコーディネートや、オーナーのお好みに応じて選んでいただけるようになっています。
前述のように小生は本商品を1年以上使っており、今回久しぶりに(撮影の為に)取外してみたのですが、純正パドルレバーの操作性には正直あらためて少し首を捻ってしまいました。より良いユーザーインターフェースはそのままドライブの楽しさに直結します。この商品は掛け値なしに(maniacs側からの宣伝ではなく本心から)お勧めできますので、皆様もぜひこの商品でVW本来のドライビングプレジャーを堪能されてみてはいかがでしょうか?ではでは!!
maniacs DSG Paddle 4D Extension (商品ページ)
maniacs DSG Paddle 4D Extension(High gloss Black) (商品ページ)
以下余談です。パドルレバーは左側がシフトダウンなので−、右側がシフトアップなので+のマークが付いていますが、右側にはOFFの文字も書いてあります。あまり気がつかない機能ですが、これは右側のパドルを約1秒引き続けると、パドルシフトモードから抜けて通常のオートマチックモードに戻ることができることを意味しています。でも、1秒って実際に操作してみると、少し長く感じますよね。
なので小生の場合は、一旦シフトレバー(セレクターレバーが正式名称のようですが)をティプトロニック位置に倒した後、すぐに元に戻す、という作業でパドルシフトモードを抜けていました。が、最近シフトレバーの走行レンジ切り替え動作(▽位置まで倒す)でも抜けられることに気づきまして。こちらの方がワンアクションで抜けられるので簡単ですね。