皆さん、こんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。突然ですが、左写真のパーツって何だかわかりますか? 答えは・・・ホイールを固定しているボルトの頭にかぶせる、化粧カバー(=ホイールボルトキャップ)です。国産車は車体側(ハブ)からスタッドボルト(ねじ)が飛び出していて、ホイールをナットで締付けるのが普通ですが、Golfを含む輸入車はその逆で、車体側はネジ穴でホイールをボルトで固定する方式が多いです。
ボルトの頭は素っ気ない六角形なので、このようなキャップを被せて質感をあげると同時に、一見してこれを外すためには星型のレンチで回す必要があるように見せかけて、盗難&イタズラ抑止効果を兼ねています。ちなみに、このキャップの真ん中にある星型の穴は頂点が9つで、この穴に適合するレンチはたぶん世の中に存在しないので(笑)、イタズラしようとした人がVWに詳しくない場合は、工具がないから無理と思って立ち去ると期待できます。
さてこのキャップ、タイヤのローテーションなどでホイールを外す際には、取外す必要があります。今回はホイールボルトキャップの脱着方法をご紹介いたします。プラスティック製なので経年劣化で白っぽくなったり傷が付いくこともありますので、ホイールを新調した際などには併せて交換すると本来の黒色が復活し、より引き締まった印象になると思います。価格も非常に安いので、手軽に納車当時の状態が取戻せるのも魅力ですね。
VWのホイールボルトキャップを外すには専用工具が必要です。っと言っても9頂点の星型特殊レンチではありません(笑)、左写真の針金を曲げた形状の単純なツールがそれです。これは標準の車載工具としてトランクの下に設置されています。
ですが、いちいちトランクの下から出すのは面倒なので工具箱に常備したいなぁという方は、maniacsでもレギュラー販売(VW ホイール ボルトキャップ用リムーバルツール)していますのでご安心ください。
使用方法は簡単です。先端の曲がった部分をキャップにあいている穴に差込み、ここをキャップに引っ掛けた状態で手前に引くだけです。星型レンチがなくて諦めた泥棒さんが見たら地団太を踏んで悔しがるかもしれない単純さには、ウィットを感じます。実車での作業風景をご紹介いたしましょう。上記3枚の写真がそれです。前述のとおり、先端の曲がった部分をキャップにあいている穴に差込み、先端部分をキャップに引っ掛けた状態で手前に引けばOKです。手前に引く際にもう一方の手指でツールを横方向に軽く押さえて、曲がった先端がキャップから外れないようにしておくと、よりベターですね。
取付方法もいたって簡単です。ホイールボルトキャップをボルトにあわせて被せ、奥まで指で押し込むだけです。
ここでひとつだけ注意点です。ホイールは5本のボルトで固定されていますが、その中の1本は盗難防止用のロックボルト(=特殊ボルト)になっており、これに使用するホイールボルトキャップはノーマルボルト用と形状が異なります。
純正のロックボルトは大きさが2種類(外径21mmまたは24mm)ありますので、そこに被せるボルトキャップはご自身の車で使用されているロックボルトのサイズに応じたものを購入する必要があります(ちなみに小生の車では外径24mmのロックボルトが使われていました)。
ホイール1個に対しては、ノーマルボルト用のボルトキャップが4個と、ロックボルト用のボルトキャップ(21mmまたは24mmのいずれか適合する方)が1個、必要ということになります。さて、これで終わらないのがmaniacs流です。実はAudiにも同様のホイールボルトキャップがあるのですが、これがそのままGolf 7にも流用できるのです。さすがは(?)グループ会社ですね。Audi用は高級車らしく色が2種類(サテンブラックとグレーメタリック)あり、デザインもVW用とは異なっています。ご自身のホイール色に合わせたり、VW純正とは違った形状によるワンポイントアクセント的な使い方もできます。
こちらのキャップは、本来のボルトの頭よりも六角の外形がオーバーサイズになりますので、これ自体がボルトの頭だと誤解することによって盗難抑止効果があります。すなわち、キャップの六角サイズ見合いの六角レンチ(ボックスレンチ、ソケットレンチ等)はホイールの座繰り穴の内径につっかえて挿し込めない状態になるので、これがキャップだと知らなければ工具が掛かりません。Audi用のホイールボルトキャップを脱着するには、これまた専用工具が必要です。っと言っても、小さなトングのような簡単なものです。左写真がそれですが、ツールの先端にある爪で、キャップ先端の段差に引っ掛けて摘まむ構造になっています。
maniacsでもレギュラー販売(Audi ホイール ボルトキャップ用リムーバルツール)していますので、Audi用のホイールボルトキャップを使用される方でこのツールをお持ちでない場合は、同時に購入することが事実上必須となります。Audi純正SST(スペシャルサービスツール)として極めてリーズナブルな価格ですが、VW用の曲げ針金よりは流石にチョット高価ですね(笑)。取付方法はVW純正と同様、ボルトに被せて押し込むだけなのですが、小生の純正ホイールは前述のとおり、ボルトがホイールの奥のほうにあるため、上手く被せるのにちょっとだけコツが要ります。写真左側のようにヘラ(写真は定番のKTC フラットタイプヘラです。もちろん他の物でも代用できます。)などを利用して正しい位置になるようキャップの位置を調整しながら、被せると良いでしょう。
取外方法もご紹介しておきましょう。前述のリムーバツールをキャップに被せ、手前に引くだけです。キャップに被せる際はツール先端がキャップよりも広くなるように若干広げる感じで押し込み、手前に引く際は爪が外れないように、逆にツールを閉じる方向に力を軽く加えながら行うと、スムースに作業できます。
3種類のホイールボルトキャップ装着例を並べてみました。いずれも個性的で甲乙つけがたいですね。
もう少し遠目から、ホイール全体を写した写真もご紹介しておきます。交換作業も1箇所20~30秒といった感じなので、気軽に付け替えて、プチ気分転換を楽しむのも良いかもしれません。皆さんもぜひお試しください。ではでは!!
VW ホイールボルトキャップ(ノーマルボルト用) (商品ページ)
VW ホイールボルトキャップ(21mmロックボルト用) (商品ページ)
VW ホイールボルトキャップ(24mmロックボルト用) (商品ページ)
VW ホイール ボルトキャップ用リムーバルツール (商品ページ)
Audi ホイール ボルトキャップ(サテンブラック) (商品ページ)
Audi ホイール ボルトキャップ(サテンブラック/ロックボルト用/24mm) (商品ページ)
Audi ホイール ボルトキャップ(グレイメタリック) (商品ページ)
Audi ホイール ボルトキャップ用リムーバルツール (商品ページ)
以下余談です。ロックボルトのサイズですが、小生の車のようにボルトがホイールの奥まったところにあると、その頭の寸法(直径)を測るのはたいへんですね。そこで外したキャップの方を見て簡単に寸法を判別する方法をご紹介します。
キャップの裏面は21mm用と24mm用で形状が異なるのですが、1つだけを見て(もう1種類と見比べずに)見分けるのは少し難しいかもしれません。そこで、より直感的かつ確実な判別方法です。外したキャップの裏面(ボルトの頭にはめる窪み部分)に1円玉しか入らなければ21mmサイズです。10円玉が入れば、24mmサイズです。これは、1円玉は直径が20mm、10円玉は23.5mmなので、こんな方法でも判別できる、というアイデアでした。(・・・5円玉は試さないでくださいね、無理に嵌めると取れなくなります、笑)