GOLF7_SEC_01皆さんこんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。突然ですが左の写真、Golf7 GTIのエンジンルームを撮影したものです。いまどきの車らしくエンジンの直上にはVWロゴが輝くカバーがついており、右隣のエアクリーナーやそれに続くパイプ、バッテリーカバーなども黒色で統一され、高級感を演出しています。


ですがエンジンの前側(写真の下側)に、なんとなく違和感を感じませんか?ほかの部分は隙間なく黒色パーツが置かれているのに、ここだけ妙にあいた空間になっています。ご存知の方も多いと思いますが、初期のGTIにはここにもサブエンジンカバーがついていました。しかし残念ながらランニングチェンジで省かれてしまったようです。省かなければならない理由はとくに見当たらないので、おそらくコストダウンが目的と思われます。

ということで今回は、VW Golf7 GTI/R サブエンジンカバーの装着方法をご紹介します。開発設計者の考えたGTI本来のルックスを取り戻すことができるアイテムです。またリブが多くて汚れが堆積しやすい部品を覆いますので、エンジンルームをきれいにしておきたい人にもお勧めの商品です。(注:上記のとおり初期モデルでは最初からこのサブエンジンカバーが装着されていますので、商品ご購入の前に現車のエンジンルームをご確認ください)

GOLF7_SEC_03まずはパッケージ内容のご紹介です。カバー本体のほかに、球状の突起がついた小さいタッピングねじ(=以下ボールジョイントと呼びます)が付属しています。これはカバーを固定するための部品で、写真の右下の部分に示す位置にねじ込んで使用します。開梱の際になくさないように注意してください。では、取付作業をご説明していきましょう。

GOLF7_SEC_07まずはボールジョイントを車両に装着します。エンジン前方の、写真の位置にボールジョイントのネジ部を宛がい、手指で垂直に保持して軽く下方向に押さえておきます。その状態で写真のような10mmのメガネレンチかスパナを使用して、ボールジョイントを締めていきます。ねじの座面が密着したら取付完了です。タッピングねじなので、強いトルクで締め過ぎないように注意してください。

GOLF7_SEC_05左写真はカバーを裏返して斜めから撮影し、カバーを固定する箇所を示したものです。カバーは3箇所で固定されます。1つ目は中央付近にある細長い腕状の先端のロック。2つ目は完了状態で向かって左に位置する、ゴム付のストッパーとその隣の鉤状の引っ掛け爪。3つ目は上記ボールジョイントに嵌め込むゴムのメスジョイントです。


GOLF7_SEC_09では、カバーを取り付けていきます。まずは細長い腕状の部分を、写真に示す穴の部分に差し込みます。突き当たるまで押し込むと、先端のロック部分がかかって、軽く引っ張っても外れない状態になります。



GOLF7_SEC_11次に向かって左側の、ゴム付のストッパーと、その横の鉤状の引っ掛け爪でカバーを固定します。ストッパーの先端は穴になっていますが、穴を何かに挿し込むのではなく単純にストッパーは相手部品の上に乗るかたちで鉤状の引っ掛け爪とセットで機能します。写真右下のように、ストッパーと引っ掛け爪でカバー下のプラスティック部品を挟み込むようにすればOKです。

GOLF7_SEC_13最後に先ほど車両側に取り付けたボールジョイントに、右側のゴム穴を嵌め込みます。嵌め込み完了した状態はスペースの関係で撮影できないため、左写真ではカバーを取付ける途中の状態のみですが、イメージは掴んで頂けると思います。



取付時はボールジョイントの球状部分とゴム穴の位置関係が目視できない状態になりますが、先に2箇所が固定されているので、手探りでも容易に正しい位置に合わせられます。よい位置に来たな、と思ったらカバーを上から押し込むと、グコッっという感触がして球状突起がゴム穴に嵌り込み、カバーが固定されます。これで取付作業は終了です。

GOLF7_SEC_15取付が完了したのが左写真になります。初めの写真に比べると構造物むき出しの箇所が黒色カバーで覆われて、エンジンルーム内の統一感が高まっているのがわかりますね。配管類を絶妙にかわす凝った形状は、見るからに緻密な印象で、設計者のこだわりを感じさせます。装着してみて「本来こうあるべきでしょ」という納得感は、さすが純正パーツならではですね。

取付に必要な時間は、おおむね10分程度です。10mmのスパナが一本あれば誰にでも取付ができ、しかも装着完了の見た目は納得と満足の一品ですね!エンジンルームを眺めることが好きな人(笑)、エンジンルームをきれい保ちたい人、見えないところにもお洒落にこだわりたい人、VWの開発設計者が本来目指した姿を取り戻したい人、に是非ともお勧めしたいアイテムです。ではでは!

VW Golf7 GTI/R サブエンジンカバー (商品ページ)


GOLF7_SEC_21以下余談です。VWの開発設計のこだわりと言えば、Golf 7のボンネットを開けるレバー(ボンネットリリースレバー)って、よくできてると思いませんか?運転席のドアを閉めるとレバーの可動方向をドアが抑えるようになっていて、ドアを開けなければレバーを操作できないですよね。つまり運転中は間違っても絶対にボンネットを開けられない構造になっています。
 

ふつう、ボンネットを開けるときにはドアを開いて操作することが多いので、ユーザーは気がつかなければずっと気がつかないままという地味な工夫なのですが、こういったシンプルで、違和感がなくて、かつ効果的なフェールセーフは、自分が今まで乗ってきた国産車では見たことがありませんでした。Golf7のボンネットを開けるたびに、「上手い設計だなぁ」といつも感心しています。