皆さん、こんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。今回は、話題爆発の新製品、m+ FRICTION FREE MODULE 4-LAYERをGolf7に取付ける方法をご紹介いたします。
モジュール内部で高効率に発生させた電子により、車両各部に帯電した静電気を中和しフリクションを減少させる、という説明は例のトヨタが特許出願したアルミテープチューンと原理的に類似っぽく、小生も興味津々のアイテムです!
わくわくしながらパッケージを開けたのが左の写真です。モジュール本体と固定用の両面テープ&タイラップ(インシュロック)2本のみというシンプルな構成です。モジュールは手で持つと意外と重いです。どうやらモジュールのボディは金属製で、半艶消しの黒色塗装がなされています。プラスティック製だと思っていたので、ちょっとびっくりしました。
同封の説明書には、実は重要なことが書かれています。商品の端子は丸型端子なのですが、バッテリーターミナルのボルト(ナット)が外れない車両はこれを加工し、いわゆるクワ型端子にする必要があります。Golf7もバッテリー端子のナットを外せない構造なので、まずはこの加工を実施することになります。他の車種の場合は、車両の状況を確認してこの加工の要否を判断してください。
端子の加工は簡単です。写真のように丸端子の一部をニッパーで切って、クワ型にすればOKです。端子の素材は銅合金(=鉄と違い軟らかい)ですので、普通のニッパーで容易に切断できます。 カットする形状は、説明書の絵のような半径方向のラインではなく、この写真および次の写真のように切り口が概ね並行になるようにカットするのがお勧めです。
加工が終わったのが左写真です。ニッパーでカットした箇所はそのままでも問題ありませんが、先端が尖った形になるので、ディティールに拘る人はヤスリ等で軽く丸めておくとベターです。前述の通り銅合金製ですから、模型用のヤスリやサンドペーパー、爪切りの裏側の爪やすりでチョチョッと撫でるだけでも効果があります。
★以下の作業は、必ずエンジン停止、イグニッションOFFの状態で行なってください。
さて、いよいよ取付けです。接続は、さきほどクワ型にした端子をバッテリーのマイナス電極に繋ぐだけです。ボンネットをあけると、エンジンルーム内の助手席の前あたりにある大きめの黒い四角いものがバッテリーです。簡易断熱のソフトカバーで覆われているので、そのカバーの蓋部分を開きます。
バッテリーには電極が2つ(=プラスとマイナス)ありますが、目的のマイナス電極は、奥の方(車室に近い方)です。プラスティックの蓋で覆われた下にありますので、この蓋を開いてマイナス端子を露出させます。なお手前側に最初から露出して見えている電極はプラスです(=作業部位はこちらではありません)のでご注意ください。
Golf7の場合、この作業で使用するレンチのサイズは10mmですので、10mmのレンチをご用意ください。メガネレンチでもスパナでも大丈夫です。作業箇所はバッテリーのマイナス電極(=車のボディーと電位が同じ)なので手で直接触って大丈夫です。金属製レンチの使用もマイナス電極では感電の危険はありません。バッテリーのターミナルから車両の端子を外しさえしなければ大丈夫です。なお、手前側のプラス電極にはレンチを接触させたりしないように注意してください。養生テープで覆っておくと安心です。
ターミナルを締付けているナットを緩める際、一旦30°か45°くらい緩めたところで、レンチを掛け直さずにそのまますぐ元の位置まで締め直して、どのくらいの締付けトルクでナットが締まっていたのかを確認しておくことをお勧めします。意外と締付けトルクが緩いのに驚くかもしれません。トルク(=レンチを回す力加減)を手の感覚で覚えておきます。復旧するときにその覚えた感覚で締付けるためです。
車両の端子はナットを緩めただけでは通常は簡単には外れたりしませんが、万が一外れたり、あるいは抜けかかってガタガタと接触が不安定になると電装機器の設定がリセットされる等の可能性もありますので、ナットを緩めた際にターミナル(=バッテリーから突起した丸棒状の電極)に対して端子(=その丸棒を掴む形状の金物)が上方にせり上がって抜けてこないように、念のため片方の手で端子を下方向に軽く押さえながら作業を進めるのが安心です。
左写真は参考用で、ナットをどんどん緩めていった状態です。Golf7ではネジが潰してあってナットを最大限に緩めてもこの写真の状態でつっかえます。これ以上に緩めることはできないので、つまりナットを取り外すことはできません。なお実際のこの作業のためには、モジュールの端子の厚みを挟める分だけ緩めれば足りるので、この写真の状態まで緩める必要はありません。
ナットがある程度緩んだら、先ほどクワ型に加工した端子を差し込み、ナットで共締めします。クワ型端子を差し込むのは写真のようにナットの直下、つまりナットと端子(=ターミナルを掴んでいる金物)の間です。端子自体の割れている間隙に挟むのは誤りなのでご注意ください。クワ型端子を差し込んだら、ナットを締めていきます。
前述の、手の感覚で覚えた程度の締付トルクを思い浮かべて締めてください。しっかり目に締める場合もほんのプラスα程度でOKです。力任せに思い切り強く締め込むと締め過ぎになります。締付けが完了したら、端子をターミナルに沿うような形状に曲げておくと、蓋やカバーを閉める際の収まりが良くなります。端子は、配線を手指で押さえるだけで簡単に曲がります。
最後にモジュールを付属の両面テープで固定します。モジュール固定箇所の条件は、説明書によると
・配線の届く範囲(配線の延長は推奨しない)
・雨に直接濡れない場所
・高温でない場所
・金属部以外の場所(金属に触れる場合は絶縁処置が必要)
となっています。今回のGolf7では、バッテリーの上部の一段凹んだ箇所に設置しました。なお両面テープを貼付ける面は、商品側及びバッテリー側とも、脱脂剤で拭いておくと完璧です。
バッテリーのソフトカバーの蓋を戻したら、作業完了です。モジュールを納めた分だけソフトカバーの閉まりはほんの少しだけ上にふくれますが、ほとんど違和感なく閉めることができます。最後にエンジンルーム内に工具や部品の置き忘れが無いことを確認したら、ボンネットを閉めて作業終了です。
ちなみに、モジュールを装着したという存在感をエンジンルーム内で目立たせたい場合や、バッテリーの形状がこの事例と異なる等の場合は、左写真のようにヒューズボックスの蓋の上に両面テープで固定してもOKです。ボンネットインシュレータとの隙間がやや狭いですが、一応問題なく装着できます。お好みでどうぞ。
さぁ、装着が完了したら効果の確認に出かけましょう。maniacsスタッフはもちろん、装着された方からも効くと絶賛されるこの商品、取付けも上記のように非常に簡単です。行楽シーズンのドライブは、このモジュールで一味違うスムーズなフィーリングを楽しんでみては如何でしょうか? ではでは!!
m+ FRICTION FREE MODULE 4-LAYER (商品ページ)
(以下余談)
ところで、バッテリーの奥に見える金属の出っ張りの存在を、皆さんご存知でしょうか?ここは万一自車のバッテリーが上がったり、あるいはバッテリー上がりの車両を救済するためにブースターケーブルを接続する場合に、マイナス側のブースタケーブルを噛ませる専用端子です。
聞くところではGolf7はバッテリーのマイナス端子にバッテリーマネージメント用の回路が付いているため、マイナス端子にブースターケーブルを直接つなぐのではなく、このようなブースター接続専用端子を設けているのだそうです。このような親切設計は見たことが無かったので、ちょっと感動しました。