皆さんこんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです!

さて、現行のGolf 7またはAudiは車種およびグレードのよって下写真のようなプラスティック製アクセルペダルで、ゴム系カバーのブレーキペダルが装備されています。もちろん機能的にはこれで十分なのですが、見た目にちょっと寂しく感じてしまうかもしれません。「お洒落は足元から」とよく言われます(笑)ので、今回は純正のペダルカバーを取付ける方法をご紹介いたします。純正品ですからフィッティングや品質もバッチリで、安心して装着していただけます。

Audi_PDC_01まずは汚れを、ウェス(雑巾)かウエットティッシュなどで掃除します。とくにアクセルペダルはノーマルの踏面を外さずにこの上からカバーを装着する構造ですので、砂などが残っているとその砂を挟んだ状態で装着されてしまうので、この時点で綺麗にしておいてください。




Audi_PDC_03Audi_PDC_05






ではブレーキペダルから作業していきます。まずは既存のゴムカバーを外します。単純に側面のベロの部分を持って、横方向にむしり取るようにめくっても外せますが、より慎重に作業を行ないたい場合はペダル上部にリムーバツール(今回はKTC スプーンタイプヘラを使用)を差込みんで隙間を作り、裏面の突起を外しながらペダルの右上付近を手前に引張ると、スムーズに外すことが出来ます。外したゴム製のペダルカバーを、裏返して並べたのが上写真右側です。下側はカバーにペダル下端が差し込まれ、2箇所のゴムの突起がペダルの穴に嵌まって固定されています。カバーを外したら、ペダル本体をウェス等で拭いてクリーニングしてください。

Audi_PDC_08Audi_PDC_09Audi_PDC_11






次に新しいブレーキペダルカバーを裏から見たのが上左写真です。裏面の構造はノーマルのゴム製カバーと同じです。よく見ると2箇所のゴムの突起には楔のような引っ掛かりがあり、ペダルを貫通した後、これが開いて固定されるようになっています。

さてここで、今回の取付作業中、最大(?)のお役立ちアイテムの登場です。それは…脱脂剤のシリコンオフスプレーです。カバー取付時に、滑りを良くするのが目的です。脱脂剤は吹き付けた状態で潤滑作用がありますが、乾燥すれば潤滑作用はなくなりますので、走行中にズレたりする心配はありません。潤滑スプレーを使用すると潤滑成分が残ってしまいペダルカバーがしっかり固定されないので、使用しないでください。シリコンオフが手近にない場合は、水の霧吹きでも辛うじて代用可能ですが(なにも吹きつけないよりは、だいぶマシ)、シリコンオフに比較すると装着のし易さは劣りますのでその点はご注意ください。

それでは新しいカバーを取り付けていきましょう。上中写真のようにペダルカバーの下側にペダルの下端に差し入れ、上側を被せるように取り付けていきます。前述の裏面の2箇所の突起が、ペダルの穴に正しく入るように位置を調整しながら、カバーを更に被せていきます。正しくカバーが被さると、上側はカバーの縁がペダルの上辺にピッタリと隙間がなくなります。また上写真右側のように、2箇所のゴムの出っ張りは、楔部がペダルを貫通して広がって固定されているのが判ります。ブレーキペダルは命を預ける重要な部品ですので、裏面の全周が完全に嵌まっているかを、鏡で見るかデジカメで撮影して見るなどして必確認してください。


Audi_PDC_13Audi_PDC_19






次にアクセルペダルです。製品を見てみると上写真左側のように、ペダル外周の3辺にペダルカバーのゴムが覆い被さるようにして固定される構造であることがわかります。カバー裏面の下辺だけは覆い被さる部分がなく、ペダルの外周がゴムの縁枠にピッタリフィットして位置決めされる構造です。ここでも”脱脂剤”が活躍します。カバーの裏面にスプレーして濡らし、潤滑性を良くしてから次の作業に望みます。

Audi_PDC_15Audi_PDC_17Audi_PDC_21






それでは取付です。まずは上左写真のように、アクセルペダルの右側にペダルカバーを被せ、上にずらしていきます。すると上写真中央のように、ペダルの下辺がカバーの段差に当たったところで止まります。ペダルカバーの上辺は、ちょっとペダルカバーをグリグリするとカバーがペダルに被さります。テクニックが要るのは、ここからです。普通にいくら押してもペダルの左側は、カバーのゴムがペダルを覆ってくれないと思います。


そこで…、上写真右側のように、親指の付け根部分をペダルカバー表面のゴムの出っ張りに引っ掛けるような感じでペダルカバーをペダルに押付けながら、左方向へ”ぐっ”と押していきます。左手はペダルが動かないように支えている感じです。左に押しながら人差し指〜小指の指の付け根部分や、指を使ってカバーの左側をペダルに巻きつけるように押し込んでいくと、カバーを被せることが出来ます。ちょっと力が要りますが、頑張って左側に十分押すのがポイントです。カバーをペダルに押しつけながら左側に押す感じになりますので、先ほどスプレーした”脱脂剤”によって滑りを良くして置くのが重要になります。

Audi_PDC_22車両や部品の個体差、または作業を行なうちょっとした加減により、どうしても前述の方法で上手くカバーがペダルに被さってくれない状況も有るかも知れません。その場合は慌てずに、マイナスのスタビドライバ(柄や軸が短いドライバ)をカバーとペダルの隙間に差込み、ぐりぐりとコジリながら長辺に沿って移動させ、カバーを被せていきます。

結構力が要りますので、不意にドライバが外れたりすると周囲に手をぶつけ、怪我をするかもしれませんので、軍手などの保護具を使用してください。またドライバが外れると、途中からまた差し込むのが難しい(ゴムがすごく硬いため)ので、写真の上側向きに十分力を入れ、ドライバが外れないように注意しながら作業してください。なお、スタビドライバは、全長75mmぐらいのものが使いやすかったです。

(工房長補足:アクセルカバーを嵌める際、手のひらで左方向に強く押し付ける前者の方法と、スタビドライバーをスライドさせて被せていく方法の、どちらを好むかは作業者によります。maniacsで工房長、メカニック、サポーターのじぇいさんで話した結果、どっちがやり易いかの意見は半々でした。まずは手のひらで押して一気に被せる方法を試して、駄目の場合はスタビドライバーを使ってください)

Audi_PDC_23最後にカバー裏面の外周全体が綺麗に覆い被さっているかを確認します。鏡を使って裏面を目視するか、デジカメで撮影して見るか、手指でなぞって触って確認してください。写真ではそれっぽい点検鏡を使用していますが、もちろん100円ショップなどで買える手鏡で十分です。アクセルペダル、ブレーキペダルは走行安全に直結する部品ですので、最後まで油断無く100%の確認を行ってください。

以上で作業完了です。ブレーキペダルは初めてでも10分かからない作業でした。
アクセルペダルは、実は1時間ぐらい悪戦苦闘して取り付かず、maniacsのチーフメカニックからアドバイスをもらって作業しました。”コツ”を教えてもらった後は、今までの苦労が嘘のように、10分かからずに装着できました。伝授してもらった”コツ”が、皆様のDIYに役く立てば幸いです。ではでは!!


VW DSGペダルセットの商品ページ 

Audi S3(8V)/TTS(8S) S-tronicペダルセットの商品ページ