工房長です。maniacsではGolf7等のリモコンキーボトムキャップ3種類を販売しており、大人気です。装着方法についてお問い合わせをいくつか頂戴しましたので、装着マニュアルをアップします。装着方法は、3種類のリモコンキーボトムキャップに共通です。3種類はコンパチブル（互換）ですので、どれをどのキーにでも装着できます。
作業は、まず最初に電池交換用の蓋を開けます。ジャックナイフキーを出した状態にして、ジャックナイフの収納スロット部分にリムーバルツールなどを差し入れて、慎重にこじるようにすると、蓋は簡単に開きます。蓋が開いたら、それを取り外します。
次に、ネジ1ヶ所を取り外します。ネジはトルクスT6ですので、必ずT6のトルクスレンチを用いてください。お手持ちでない場合は必ずご購入ください。T6トルクスレンチはホームセンター等の市販品でOKですが、マニアックスでも販売しています。ドライバーや六角レンチでは代用できません（代用工具を試みた場合ネジの頭を舐めて回すことができなくなります、またネジのみの取り寄せはできません）。
ネジを抜き取ったら、キーボトムキャップを写真のように左方向にスライドさせます。キーの個体によっては少し固い場合があり、その場合はやや力を入れてスライドさせる必要があります。スライドさせる距離は2〜3mm程度です。
キーボトムキャップをスライドさせると、キー本体から取り外せます。スライドさせただけで自然と外れてくると思います。キーボトムキャップの装着構造は、トレンドラインやコンフォートラインのプラスチックのものも、maniacsで販売している3種類も、全て共通です。装着は、取り外したのと逆に、キーボトムキャップを差し込んで、ロックする方向（写真で右下方向）にスライドさせます。
スライドしてロックする際の感触が、ノーマルのキーボトムキャップに比較して換装するキーボトムキャップが非常に固いことがあります。純正部品の個体差ですので、異常ではありません。固い場合はかなり力が必要ですが、ネジ穴のところを良く見て、必ずネジ穴のセンターが合うまでしっかりスライドさせます。このスライド量が不足しているとネジがきちんと締まらないので、必ずしっかり最後までスライドさせてください。
ネジは、換装するキーボトムキャップの商品に添付されています。ノーマルのキーボトムキャップがプラスチック製の場合、ネジの種類が異なりますので、ノーマルから外したネジは使わずに必ず商品に添付のネジを使用して締めてください。上中写真の銀色のネジがプラスチックのボトムキャップ用、黒いネジが金属のボトムキャップ用です。
リモコンキーボトムキャップのネジ穴（雌ねじ）ですが、商品の新品の状態ではネジ穴にネジ山（螺旋）がない状態で正常です。穴は、内径が2段階に途中から微妙に細くなっている貫通穴で、穴の内壁はプレーンな状態です。付属の専用ネジは、鋳物・非鉄金属用のセルフタップネジで（C0タッピング3種と呼ばれるもの）、ネジ山の切っていない穴に直接締め込めるタイプのものです。
金属製のボトムキャップ（正確には亜鉛ダイキャスト製クロームめっき）の貫通穴にセルフタップネジを締め込むには、少しコツが要ります。まず、締め始めのきっかけの時にネジを少し相手物に押し着け気味に回し始める必要があり、いわゆる木ネジを下穴のない木部に締める場合と似ています。またセルフタップの締め込みは、締め込んでいくに従って強めのトルク（回す力）が必要になります。
そのトルクに耐えて小さなネジ頭が破損しないために、ネジ頭の形状がトルクスが採用されています。工具は必ずT6トルクスレンチを使用する必要があります。それ以外の工具（ドライバーや六角レンチ）では代用できず、代用した場合はほぼ必ずネジ頭を潰してしまいます。またネジは、極端に締めすぎますと破損の可能性がありますので、適切なトルク（力加減）で締めてください。
最後に、電池部分の蓋を締めてください。蓋は、位置を合わせて押さえるとパチンと締まります。以上で装着は完了です。シンプルなクロームめっきタイプ、形状も重厚なR-Lineタイプ、GTIロゴにレッドの塗装をしたタイプ、お好みに合わせてキーをアレンジできます。車両のエンブレムとコーディネートしたりするのもお洒落ですね。
なお、シリコーンキーカバー等の適合も、キーボトムキャップを変更することによりそれに準じた適合となります。ですので、例えばGTI用のキーカバーを装着したい場合は、キーボトムキャップをGTIタイプに変更することでGTI用のキーカバーを装着できるようになります。キーカバーとの組み合わせで自分らしくキーを演出できます。
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