店長です。前回から間が空いてしまいました。今回は、「いじりはじめと方向性について」について書いてみます。最初からいじる方向性(ドレスアップや、走りなど)が決まっている方には参考になりませんので、無視してください(笑)。maniacsのお客さまでも様々か方がいらっしゃいます。もう10年以上VWやAudiなどの欧州車に乗られていて、クルマのことを理解されている方。また、初めての欧州車で国産車との違いが気になっていらっしゃる方。はたまた、とりあえず何かいじりたい!というやる気満々な方!などなど。今回は、念願の愛車を手に入れて、これからどうしようかな?とお考えの方に向けた内容になりますので、ご参考になりましたら幸いです。
上記の写真は、Audi MAGAZINE 2014 に掲載して頂いたmaniacs STADIUMで仕上げた車両です。いわゆるショップデモカーと呼ばれるジャンルの車両の比較すると、とても地味です。しかし、この車両は方向性が異なります。まず、Audi TT(8J)は最終のquattro sportという限定車です。RSシリーズなどと同じquattro GmbH(クアトロ社)が製作した車両です。そのような車両なので、なるべく元々のよさを生かしつつ、日本への導入が見送られた純正ホイール、純正レカロシートなどを装着し、より本国仕様に近づけるという、これまたマニアックなモディファイを行っています。テーマは「本国仕様」と「現在の状態をできる限り維持」の2つの目標で進めています。希少な車両を、本国仕様に近い形で、出来るだけ美しい状態で保つというクルマ好きの方であれば理解頂ける...と思われますことが目標です。もちろん走りの質も保つために油脂類はもちろん、消耗部品は交換してあります。
次に、Audi S5です。このS5はフェイスリフト前の4.2FSIエンジン搭載の、いわば最後の大排気量エンジン搭載車です。現行の3.0TFSIも素晴らしいですが、大排気量の気持ちよさは格別です。さすが「S」のバッジはダテではなく、クルマとしてのバランスもよく、下手に弄るとバランスが悪くなりかねません。そこで、気になる部分だけを、最小限にチューニングする方向性でまとめてあります。まずはテールレンズ。MY2008ではテールライトがLEDではありません。そこでLEDテールを装着しました。しかも現行型のLEDテールではなく、前期型のツブツブ感のあるLEDテールです。お好みではありますが、ヘッドライトもツブツブ感がありますので、ここはあえて前期型のLEDテールをチョイスしました。次に気になるのはやはり車高です。ドライブセレクト装着車ですので、出来れば生かしたままローダウンしたい!そこでKW コイルオーバースプリングキットを選択。ドライブセレクトを生かしながら車高調整が出来る仕様に生まれ変わります。車高を下げると、やはりホイールとフェンダーの関係性が気になります。そこで適度にホイールを外に出すため、ホイールスペーサーを装着しました。あとペダル類、LED類などの細々した部分を隅々まで手を入れて、最小限にとどめたモディファイで、かなり印象が変わります。
クルマを「いじる」と言っても方向性は様々で、このようないじり方も存在します。やはり元々の車両の良さは出来るだけ残して自分好みに近づけるのが最初はお勧めです。これでも飽き足らなくなった場合は、更に上の世界もありますので、またその時には何なりとご相談ください(笑)。