工房長です。大人気のクイックホーンモジュールとサンクスハザードモジュールですが、装着の際に「作業姿勢がキツイ」というお声をいくつか頂戴し「仰向けと書かれているのは、具体的にどういう姿勢ですか?」というお問い合わせも戴きましたので、写真付きでご説明いたします。写真の作業者は工房長です(笑)。

VW Golf6世代まで車両の、ジャンクションボックス(コネクタ盤)は、運転席の足下スペース、アクセルペダルの真上付近を覗いたところにあります。電装系機器装着の際に、この付近の作業は極めて一般的です。この個所の作業は、中途半端に体を捻ったりすると体がキツくて苦しいですが、思い切って完全に仰向けになってしまうと、意外と楽ちんなのです。下の写真の印象よりも、実際はずっと楽です。

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最初に、ドアを大きく開けられる場所に車両を停めます。全開まで開けるスペースがあると安心です。それから車両のドアシル付近を養生します。写真はマスカーと呼ばれる青い養生テープを貼っていますが、あまり一般的でないと思いますので、バスタオルを敷くなどで良いと思います。シートは一番後ろまで下げます。あとで元のシート位置がわかるように、グリーンテープでマーキングしています。

運転席の足下は、普段は靴で直接乗り込むところですので、紙等を敷いて衣服が汚れないようにします。それから、必要な工具を予め車内に並べておくと便利です。作業をする人は、多少汚れても良い服装になり(実際にはこの作業では殆んど汚れませんが)、安全や衛生のことも考えてキャップを被っておくと安心です。それからハンディライトは必須です。

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あとは、写真のように思い切り仰向けの姿勢になります。背中をドアシルのところに乗せて、そこに体重を預けてしまいます。また、キャップを被っていますので、頭の重さは腹筋で支えずに、フロアマットの(紙を敷きました)上にゴロンと預けてしまえばOKです。そうすると、安楽椅子に寝そべっているのと大差ありません。お尻と足の重さは、膝を立てておけば難なく支えることができ全く気になりません。

体重を支えたり、姿勢を保つことに筋力を使ってしまうと、その状態を持続するのが短時間のうちに苦しくなり、作業も焦ってしまいます。楽な姿勢で、ゆったりした気分で作業をするのが、成功の秘訣です。そのためには、ほんの少しの前準備、つまりドアシルを養生したり、フロアマットに紙を敷いたり、キャップを被るなどで、躊躇なく寝そべることができて、簡単・確実に作業が完了します。

工房長も愛用の Volkswagen NOSTALGIC PATCH CAPは、こちらから

(なお、もともと腰痛や背骨の故障のある方は、お身体の状態に応じて適宜ご注意ください)