


工房長です。クイックホーンモジュールの装着方法(詳細版)をアップいたします。この例ではコンソールスイッチの右2つが空きになっていて、一番右端にスイッチを増設します。最初に、シフトゲートパネルを外します。中写真のようにシフトレバーを一番手前にして、ブーツの内側に手指を入れて、内から外に指を引っ掛けるようにして引き上げると簡単に外せます。パネルを外すとアシュトレイ部分を固定しているトルクスT20のネジが2本見えますので、これを外します。



左写真のようにアシュトレイ部分の手前側を丸ごと持ち上げて、コネクタ類を外していきます。右側にはシガーライターソケットの白いコネクタありますので、ロック部分を手指で押えて引っ張ると外れます。左にはESPスイッチの白いコネクタがありますので、ロックをマイナスドライバー等で押さえながらコネクタを指で摘んで引っ張って外します。デコラティブスイッチが装着されている場合は、そのコネクタも外して、右写真のようにアシュトレイ部分を丸ごと抜き取ります。



シガーライターソケットのコネクタに繋がる配線の、布テープの包縛を5cm程度剥がします。先の細いハサミかニッパーで包縛の始めの部分を少し切って、写真のように螺旋状に剥がしていきます。配線にベタベタが残った場合は、シリコンオフ等で綺麗にしておいてください。それから、配線色を合せてクイックホーンモジュールの配線のエレクトロタップを噛ませて行きます。最初に車両の茶色線にモジュールの茶色線のエレクトロタップを噛ませます。



同様に、車両の黒赤線にモジュールの黒線をエレクトロタップで接続します。それから車両の灰色線にモジュールの灰色線を噛ませます。エレクトロタップを噛ませる際、線の被覆を剥く必要はありません。エレクトロタップ自体についてご不明の場合、詳細はこちらを参照してください。ここでの配線の接続は、茶、黒、灰の3本だけです。3本とも接続を完了すると右写真のようになります。ここまでできたら、必ずシフトノブをPの位置に戻して、イグニッションキーを抜いてください。



次に、ホーンに信号を送るための青線を接続します。青線は延長コードが同梱されていますので、左写真のように先にネットチューブを被せて先端にエレクトロタップを装着しておいてください(今後の発送分はこの状態までアッセンブリーしたものが添付されます)。この延長コードの接続先は、左写真のアクセルペダルの真上です。仰向けに運転席の床部分に寝そべるように上半身を入れて、アクセルペダル部分の真上(ダッシュボードの下面)を見る位置まで頭を突っ込んでください。すると見上げたところは、右写真のようになっています。



ここからは、頭を突っ込んで見上げた視野と同じになるように、上段の写真とは写真の向きが180°回転していますので、ご注意ください。実際の視界はこのように見えます。左写真のフットランプの奥にある白いコネクタに配線を接続します。白いコネクタには黒い枠状のロックレバーがあります(写真の黄色矢印)。このロックレバーを止めている爪状のロック(写真の水色矢印)を押して解除しながら、黒いロックレバーを手前に引いてください。ロックレバーは中写真、右写真のように90°まで起きます。



その状態でコネクタを引っ張ると抜けます。左写真のようにコネクタを引き出してください。それからカバー状のハウジングを外します。中写真の黄色矢印がロックになっていますので、指先で引っ張って解除しながら、ハウジングを長手方向にスライドさせると右写真のように抜けてきます。完全に抜いて外してしまってください。なお、このあたりの作業は、必ず手元を十分に明るくして行ってください。暗いと正確な作業ができません。



ハウジングを脱がすと左写真のようになっています。モジュールに添付の青色延長コードを41番ピンの配線に接続します。コネクタにはピン番号の刻印がありますが、非常に見づらいです(刻印が見えなくても気にしないで大丈夫です)。41番ピンの配線は写真の矢印で指した、2列目の端から出ている赤茶線です。この赤茶線に青色延長コードのエレクトロタップを噛ませてください。コネクタの直近で噛ませるとハウジングが被らなくなってしまうので、包縛を少し解いて、中写真のようにコネクタからやや離れた位置に噛ませてください。それからハウジングを元のように被せます。



それから、コネクタを元の位置に差し込んでください。コネクタを外したときと同じに黒いロックレバーが直角に立っていないとコネクタは挿せません。ロックレバーを立てた状態でコネクタを挿しこんで、コネクタを押し込むようにしながら、ロックレバーを倒していくと、レバーが梃子になってコネクタが嵌合する仕組みです。ロックレバーを水平まで倒してカチッとロックさせてください。そこまでできたら、中写真のように仮接続を行なって動作を確認してください。正常動作が確認できたら、仮接続した配線を抜いて、延長コードをエアコンダクトのあたりにテープ等で固定します。



延長ケーブルが運転中に垂れ下がってくると運転の妨げになりますので、必ずしっかりと固定するようにしてください。運転席の左端、センターコンソールの近くまで延長ケーブルを固定したら、左写真のように延長ケーブルの先端をセンターコンソールの隙間に挿し入れます。ケーブルを少し繰り込むと、アシュトレイ部分を外したスペースに先端が出てきます。中写真のようにそれを引出してクイックホーンモジュールの青線(オスのギボシ端子)としっかり接続します。モジュールのもう一本の青線は同じモジュールを複数装備したい場合の連接用です。クイックホーンモジュールが1台だけの場合は使用しませんので、右写真のように括っておくお安心です。



スイッチは、お好みのコンソールデコラティブスイッチをお使いください。アシュトレイ部のブランクカバーは裏から指で押すと外れます。ブランクカバーを外した四角い穴にコンソールデコラティブスイッチを挿し込みます。単純に差し込むだけでパチンと固定されます。あとはアシュトレイ部の全体を所定の位置に戻します。左右の先端を奥にしっかり差し込むように入れるのがコツです。奥がつっかえるところまで行ったら、コネクタを接続していきます。右写真ではシガーライターソケットのコネクタを挿しています。コネクタはカチッとロックするまで挿しこんでください。



それからクイックホーンモジュールにデコラティブスイッチのコネクタを挿してください。これもカチッとロックが掛かったことを確認してください。モジュールは邪魔にならないようにアシュトレイの下のスペースの、できるだけ一番下の方に納めてください。左寄りよりも右側の方が広くなっていますので、右に寄せるように無理なく納めてください。ESPスイッチのコネクタも忘れずに接続して、アシュトレイ部の手前を所定の位置に納まるように嵌め込んでいきます。無理なく納まった状態で、あとはネジ2箇所を締めて、シフトゲートパネルを元のように嵌め込めば完成です。
クイックホーンモジュールで、軽快な単発や、リズミカルなスタッカートの連発ホーンを鳴らすことができるようになります。
maniacs Console Decorative Switch用クイックホーンモジュール(商品ページ)