平面図工房長です。maniacsでは、お問い合わせの対応や、部品類のお取り寄せの際に、車両の左右を明確に区別する必要があります。自動車部品の大半は、右用と左用で対称形状(=互いに鏡に写して反転した関係にある形状のこと。対称形状は同一形状ではありません)になっているため、右用と左用で互換性がありません。例えば、右用のドアミラーを左側に装着することはできない、という関係にあります。

このため、部品を特定するために「右用」「左用」と言ったり、装着箇所や調整する側を特定するために「右側」「左側」という言い方をします。実は、自動車におけるこの「右」「左」の概念は国際的に決まっています。図のように、車両を真上から見て進行方向が上になるように配置したときの右側を「右」と言い、左側を「左」と言います。

当たり前すぎて、なぜ今更わざわざそのような説明をするのか疑問に思われる方が多いと思いますが、この「右」「左」の理解に食い違いが生じることがあり、パーツの注文間違い、適合確認の間違い、左右の調整間違い等に至るリスクがあるのです。そのため、お客様とのやり取りの際、この左右の確認だけのためにメールを2往復くらい余分に送受信しなければならないケースも少なくありません。

メールや電話では、確認のために「右ハンドル車の運転席側」というような言い方も用いますが、それでも伝わらないケースがあります。図を用いずに言葉で説明するのは難しいです。理由は、観察の視点によって左右が入れ替わって見えるからです。例えば、自動車を正面から見ると、自動車の右側は観察者の向かって左側になります。また自動車がバックする際、自動車の右側はバックする進行方向の左側になります。自動車のテール部分を顔に見立てると、右テールランプは擬人化した自動車自身(見立てた顔)の左目になります。(これらの主観的な左右は自動車の場合には用いません)


正面図
上記説明しました、国際的に決められている自動車の左右の概念は、自動車をどの角度から見た場合も、自動車がバックする場合も、観察者を主体としても自動車を主体としても、如何なる場合も不変です。図示した右側が常に右側で、図示した左側が常に左側、これが入れ替わることはありません。観察者から見た「向かってどちら側」という表現方法と逆転する場合でも、ここに図示した左右の概念が優先します。



maniacsでのお問い合わせ対応、パーツ類の「右用」「左用」の表記、装着や調整における「右側」「左側」の表現は、全てこの国際的に決められた自動車の左右の概念に従って行わせていただいております。ありがとうございます。