工房長です。maniacs Console Decorative Switch用オルタネート変換モジュールは便利な機能をご好評いただいており、ありがとうございます。装着や配線も作業自体は簡単なのですが「どの線に何を繋げば良いのか分からない」というお問い合わせを頂戴しましたので、少し具体的に補足いたします。

配線方法補足1配線方法補足2






まず、オルタネート変換モジュールを2個以上お買い求めくださるお客様が非常に多く、「分岐接続について具体的に解説してください」とのことでしたので、図解で説明いたします。複数個を使用する場合の分岐接続は、上の図のようにしてください。モジュールから車両に接続する線は茶、黒、灰の3本ですが、この3本の線を途中で分岐させるように接続します。

はんだ付けか圧着が可能であれば分岐部分がコンパクトにできますので、アシュトレイの下のスペースに納める際にスッキリと納め易くなります。はんだ付けまたは圧着の場合は一箇所で所望の分岐数まで分岐してください。はんだ付けも圧着もご面倒という場合は、2台目以降のモジュールのエレクトロタップを1台目のモジュールの配線の途中に噛ませて分岐してください。車両への接続は各色の配線についてそれぞれ1箇所(合計3箇所)で済みます。

配線方法補足3






次に、レーダーなどの車載機器の電源ON/OFFをコントロールするための配線接続について説明します。レーダーなどの外部機器への配線接続はいくつかの方法が可能ですが、以下では配線の本数がいちばん少なくて済む方法をご紹介します。

1)まずレーダーなどの車載機器(以下、機器と言います)の定格消費電力が24W以下であることを確認してください。ほとんどの車載用の小型電子機器は24W以下です。(万一機器の消費電力が24W以上ある場合はリレーを介して接続できます)

2)機器の説明書および実物で、電源入力線を確認してください。電源線入力が一本の場合、通常はその線を車両のアクセサリー電源に接続するように要求されていると思います。また、常時電源に接続する線やイルミ電源に接続する線がある場合でも、ほとんどの機器ではアクセサリー電源に接続する電源線があるはずです。まずはアクセサリー電源に接続するように要求されている電源線を特定してください。なお「アクセサリー電源(ACC電源)」は機器の説明書によっては「イグニッション電源」「メインキー連動電源」等の表現で指定されている場合がありますが、ここでは同様と捉えていただいて差し支えありません。

3)オルタネートモジュールは12V電源出力で使用してください。12V電源出力にするにはモジュールの裏蓋を開けて内部の青いジャンパーコネクタを差し換えます。ジャンパーを差し替える方法は別掲で詳しく記載しています。モジュールの白いコードの先端は、ギボシ端子をカットするかビニールテープ等で絶縁処理してください。

4)上記2)で特定した機器のアクセサリー電源入力線の先端がオスのギボシ端子になっている場合は、それを直接モジュールの赤線に接続してください。先端がオスのギボシ端子以外(エレクトロタップ等)になっている場合は、その線の先端にオスのギボシ端子を付けて、モジュールの赤線に接続してください。オスのギボシ端子はモジュールに添付されています。もしくは機器の電源入力線の先端がエレクトロタップになっている場合、モジュールの赤線の途中にそのエレクトロタップを噛ませて接続する方法も可能です。以上1本の配線でモジュールと機器との接続は完了です。

5)機器の配線のうちでアクセサリー電源線以外の線は、全て機器の説明書どおりに接続してください。あとは、モジュールの茶、黒、グレーの線を車輌の配線に接続して、maniacs Console Decorative Switchのコネクタをモジュールに挿せば完了です。

以上は一般的な車載機器に適用できる方法です。大半の機器はこの方法でカバーできますが、機器によっては特殊な配線接続(常時電源のみの接続で、アクセサリー電源の入力がない等)を求めている場合もありますので、上記の説明と機器の説明書の内容が食い違う場合は機器の説明書を優先してください。

配線方法補足4






また、機器自体にトグルスイッチやシーソースイッチが付属していて、そのスイッチで機器自体のON/OFFや、機器のファンクションのON/OFFをコントロールするタイプの機器も多くあります。それらの機器では、電源線でON/OFFをコントロールするよりも上図のように機器に付属のスイッチへの配線をオルタネートモジュール(接点出力)につなぎ替える方法がスマートです。それによって機器に付属のトグルスイッチやシーソースイッチをmaniacs Console Decorative Switchに置き換えることができます。お使いの機器に合わせて接続してください。

付記:オルタネート変換モジュールの接点出力は「開閉接点(A接点)」ですが、「閉開接点(B接点)」「切替接点(C接点)」への仕様変更について特注の対応をお受けできます。また12V電源出力のON/OFF反転(OFFで出力、ONで断)の仕様変更も特注の対応をお受けできます。ご希望の場合は個別にお問い合わせください。