ここでは、VWマニアックス・ステッカーを、より綺麗に、失敗なく貼るための、推奨の貼り方をご紹介いたします。以下をご参照されて、ぜひカッコよく決めて下さい。ステッカーを貼るのが苦手という方でも、ここに紹介する方法なら綺麗に貼れると思います。また、これらは特殊な方法ではなく、ステッカーを貼る場合の一般的なテクニックですので、VWマニアックス・ステッカー以外の一般のステッカーを貼る際にも、応用してみてください。

 なお、VWマニアックス・ステッカーは、通常の裏面粘着式のステッカーですので、台紙を剥がすだけで全てドライで張り付けが可能です。以下の説明は、より綺麗に、失敗なく貼るための方法ですので、このように貼らないと張り付けができないというものではありません。面倒だという方は、単に台紙を剥がして、ペタンと貼り付けていただくだけでも、それなりに綺麗に仕上がります

1.セキュリティ・ステッカー
 セキュリティ・ステッカーは、ドライでそのまま貼り付けても問題ありませんが、ウェット(水貼り)で貼り付けることで、位置決めが簡単・確実になり、また気泡が残らずにより透明感のある綺麗な仕上がりにすることができます。

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 水貼りに使う水は、通常の水道水でOKです。洗剤の空き容器などのスプレー容器に水を満たし、台所用の中性洗剤を1〜2滴加えます。中性洗剤は加えすぎるとステッカーの粘着強度に悪影響を与えますので、1〜2滴で十分です。

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次に、セキュリティ・ステッカーを貼りたい位置に、マスキングテープでウィンドウの外側からマーキングします。推奨の貼り付け位置ですが、私がいろいろと試してみた結果では、運転席側、助手席側とも、窓を完全に閉めた状態で、窓の下縁(縁ゴムのへり)から7〜8mm程度の高さ、横方向はステッカーの中心がロックピンの台座の中心と揃うくらいの位置が、格好良く見えるようです。

 マスキングテープの幅が7〜8mmよりも広い場合は、左写真のようにテープの幅を約半分に折って、細くして貼ってから、折り返した部分を広げて貼るようにすると、うまく平行が出せます。また、テープはステッカーの幅よりも十分に長く貼ると、平行を出しやすくなります。

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 セキュリティ・ステッカーは、内張りタイプです。位置決め用のテープを貼ったら、ガラスの内側面を綺麗にクリーニングして、上で用意した霧吹きで水(僅かに中性洗剤を混ぜたもの、以下単に水と書きます)を吹きかけます。ステッカー自体も、台紙から剥がして粘着面に水を吹きかけます。ステッカーを台紙から剥がす際、あらかじめ手指に水を拭きかけてしめらせておくと、ステッカーの粘着面に指紋が着きにくくなります。

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 ガラス面とステッカー裏面を濡らしたら、ステッカーをガラス面に乗せます。この状態では、まだステッカーは自由に動きますから、乗せる位置は適当で大丈夫です。乗せたステッカーをマスキングテープを目安にしながら、指やスキージで動かして、位置を合わせていきます。ステッカーが滑りすぎて、かえって位置が合わせにくい場合は、スキージでステッカー表面をごく軽く撫でて、ガラス面との間の水を少しだけ追い出すと、位置決めしやすくなります。

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 位置が決まったら、ステッカーが動かないようにを指で軽く押さえながら、ステッカーとガラス面との間の水を、スキージでしごき出していきます。このとき、いきなり強くしごこうとするとステッカーが動いてしまいやすいので、初めはごく軽く、徐々に強くしごき出すようにします。また、しごく際は、ステッカーの表面にも霧を吹きかけながらやるとキズになりにくいです。ステッカーとガラス面の間の水を完全に抜くように、強く丁寧に全体をしごいてから、ウェスで水分をふき取ります。

 スキージは、ウィンドウ・フィルム等に付属してくるものが適していますが、カー用品店などではそれ単体でも購入できるかもしれません。ない場合は、パテべら(SOFT99等の商品)で代用するのが良いと思います。さらに、それすら面倒という場合は、プラスチック製の定規などでもなんとかなります。定規を使う場合は、ステッカーを押さえる辺にバリなどがないことを事前に確認して、また最後に力を入れてしごくときにはステッカーに台紙を乗せてその上からしごくなどの工夫をするとステッカーに比較的キズをつけずに貼れます。いずれの場合でも、ステッカーとガラスの間の水分は、可能な限りしごき出す必要があります。

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 あとは、最終的な張り付け状態を表側から確認し、問題なければ完成です。ちなみに、この時点では粘着材は水分が残っているために十分に貼り着いていません。位置がどうしても気に入らない場合などは、ナイフなどを慎重に滑り込ませてきっかけを作り、全体を剥がして、そのステッカーを再度貼り直すことも可能です。これでOKとなった場合は、丸1日以上窓を開閉しないで乾燥させるとステッカーが落ち着きます。水分のしごき出しが不十分な状態で、乾燥させずに窓を開閉すると、ステッカーがズレたり、ドア内にステッカーが脱落するなどの可能性がありますから、ご注意ください。

2.フューエル・ステッカー
 フューエル・ステッカーは、透明地のシート基材なので、綺麗に仕上げるには気泡を残さないことが最大のポイントです。そのため、ウェット(水貼り)で貼ることを推奨します。推奨貼り付け位置は、もちろんフューエルリッドです(笑)。

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 ゴルフ4の場合の張り付け例を2通り上げておきます。左写真は、リッドの丸に対して、横方向の中央、縦方向は下寄りに貼った場合です。右写真は、横方向は後ろ寄り、縦方向は中央に貼った場合です。左写真の位置は落ち着いた雰囲気になり、右写真の位置はスポーティな雰囲気になります。車全体のメイクや、ボディカラーに合わせて貼り付け位置を決めると宜しいかと思います。ちなみに私は、ボディカラーやテールランプのデザインとの兼ね合いから、右写真の位置に貼っています。

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 いずれの位置に貼る場合でも、カッコ良く決めるために最も気を遣う必要があるのは、ステッカーの角度です。ここに貼るステッカーは、地面に対して水平に貼ってしまうと、なんともカッコ悪い印象になります。ボディラインがスラントしていますので、それに合わせてステッカーもやや前傾させて貼るのが、カッコ良く決めるコツになります。とくに、リッドが丸形状の場合は、十分慎重に角度を決めて下さい。

 角度決めは、やはりマスキングテープを使います。ポイントは、十分に長く貼ることです。上の写真のような角度で、ややスカシ気味に見ながらテープを貼り、貼ったら、車から少し離れて見てボディのスラント角度と、テープの角度が合っていることを確認します。

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位置決め用のテープを貼ったら、ボディとステッカーの粘着面に霧を吹き、ステッカーをボディに乗せます。この時点ではステッカーは自由に動きますし、剥がして貼り直したりもできますから、乗せる位置は適当で大丈夫です。

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 あとは、ステッカーを動かして位置を決め、スキージでしごいてステッカーとボディとの間の水を追い出してやれば、位置が決まります。さらに表面に霧を吹きかけながら強くしごいてステッカーを粘着させ、マスキングテープを剥がせば完成です。

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 より完璧な位置決め、角度決めを目指したい場合の裏技を、ちょっと紹介します。ステッカーをスキージで軽くしごいて、5割くらいの水分を追い出し、ステッカーが自重でずり落ちなくした時点で、マスキングテープを一旦剥がしてしまいます。その状態で車をいろんな角度から眺めて、ステッカーの位置や角度が完璧かを見極めます。もし、微調整を加えたい場合は、微調整を加えたい位置と角度でマスキングテープを貼り直して、それに合わせて位置を修正してから、残りの水分をしごき出して粘着させます。

 この裏技を使う場合のポイントは、修正する時に、もう一度マスキングテープを貼ることです。修正時にテープなしでステッカーを動かしてしまうと、もとの基準が分からなくなって、もうチョイ右上がりかなあ、ちょっと行きすぎたかなあ、ああ、今度は右過ぎた、左過ぎた、と、いつまで経っても位置が決まらないことになります(笑)。フューエルステッカーは、貼る位置と角度で、見栄えが違ってきますので、ぜひ水貼りで納得の位置に貼ってみてください。

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