洗車スポンジ2工房長です。maniacsでは、洗車に対して一定のこだわりがあります。それは、いわゆる洗車マニア的な、埃ひとつ指紋ひとつ許さず、そのためには手間も苦労も惜しまないという、完璧性をとことん追求するこだわりとは少し違っています。車のボディにはあくまで優しく、それでいて素早く簡単に洗車ができ、尚かつ仕上がり具合にも満足がいくという、一言で言えば効率重視の洗車がmaniacs流です。

例えば、ジョンソン製「Jワイパー」、3M製「スコッチブライト・ワイピングクロス」、カリフォルニアカーダスター製「フルシリコーン・ウォーターブレード」というラインナップが、maniacsのこだわりを端的に示しています。三種の神器と言っても良いです。しかし、肝心の何かが足りません。最初にボディを水で流し、シャンプーでたっぷり泡立てて汚れを洗い落とす、洗車用スポンジがラインナップにないのです。

つい先頃まで、市販のスポンジの中では最も使いやすいシュアラスターのスポンジを販売していましたが、何とこのスポンジが生産中止になってしまいました。なので、現在maniacsでは洗車スポンジを販売していない状況です。スポンジがなければ洗車もおぼつきません。これがラインナップにないのは、こだわりのmaniacsとしてはちょっと不味いですね。

kin_c003そこで、シュアラスターに代わるスポンジを市販品の中からかなり一生懸命に探したのですが、残念ながら満足のいくものが見つかりませんでした。maniacsとしては妥協して中途半端なものを販売したくないので、いろいろ検討した結果、東レ・ファインケミカルに別注することにしました。

スポンジと名の付くものは世の中に種々あります。ウレタンスポンジ、ポリオレフィンスポンジ、PVAスポンジ、etc.。PVAスポンジンなどは比較的洗車にも適しますが、maniacsでは洗車用のスポンジは天然セルローススポンジに限るというのが、いろいろと試してきた私達なりの結論です。

セルローススポンジは天然パルプを原料として作られるスポンジです。英語の「sponge」は本来「海綿」という意味であり、セルローススポンジは海綿の代替物として発明されました。セルローススポンジは天然パルプ中のセルロースを処理して「ビスコース」作り、それを特殊な方法で気泡のある塊のセルロースに戻したものです。成分的にはレーヨンの仲間になります。そして現在、日本国内で天然セルローススポンジを生産しているのは、東レ・ファインケミカルが唯一の会社なのです。

洗車スポンジ1セルローススポンジは天然パルプが主原料なので、焼却しても有毒ガスが発生せず、土に埋めると生分解する、高機能かつ環境に配慮したスポンジです。優れた吸水特性や柔軟性等の様々な特長を生かし、メディカル用途から各種産業用まで幅広く使われています。洗車用としては、とくにボディに優しいことが最大の特徴で、さらに、フィット感の良さ、泡立ちの良さ、自重の30倍の保水力を誇ります。

maniacs × TORAY の、こだわりのセルローススポンジです。たかがスポンジ、されどスポンジ。maniacsが東レファインケミカルに別注した洗車用スポンジは、早ければ5月末頃には発売できる見込みです。maniacsの洗車用品は、一度使うと気に入っていただけてリピートでご注文されるお客さまが多いのが特徴です。セルローススポンジの機能的特徴や、使い心地などは追ってまたレポートしていきます。発売開始まで、もう少々お待ちください。

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