maniacsを運営しております、キザス株式会社 代表の山下です。このブログは昔はよく書いていたのですが、ここ数年全く書いておりませんでした。遠藤マネージャーに「10周年なんでお願いします!」と怖い顔で言われたので、気持ちよく引き受けさせていただきました(笑)。結構長い文章なので、興味がある方、または暇な方以外の方は読まない方がいいと思います(苦笑)。

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2022年7月でmaniacs STADIUM(店舗)は10周年。誠にありがとうございます。


■maniacsのはじまり

つい数年前、maniacsが10周年という発表があったと思います。maniacsは2006年8月1日にマニアックス株式会社としてスタートしてから10周年が2016年でした。今回、また10周年?とお感じになった方もいらっしゃるかも知れませんので、少し整理させて頂きます。maniacsが始まったのは、厳密には2003年頃です。今年になって頻繁にYouTubeに出ている大谷工房長(取締役)と、山下とあと1名でサークルのように始めたのがmaniacsです。

なんとなく2003年頃からスタートして、2006年の法人化までの約3年間、誰かの自宅で分担して事業をやっておりました。それがそれなりの事業として成立してきたので、法人化しようと思い立ったのが2006年です。そのあと、2010年にキザス株式会社(主にBtoB)を設立しました。そして、2019年5月に、マニアックス株式会社とキザス株式会社は合併し、キザス株式会社を存続会社として、マニアックスはキザス株式会社の部署として存続することになり、今に至ります。

話は戻ります。2006年に法人化したmaniacsは、Golf4からGolf5へとフルモデルチェンジを果たしたと同時に販売台数を大きく伸ばします。それと同じく、maniacsも大きく成長しました。お客さまのご要望から、取付サービスを開始しまして、月に1〜2日ですが、完全予約制で取付を始めました。その予約が、毎回一杯になったこともあり、優秀なメカニックとの出会いもあり、実店舗を出してみたらどうか?と考え、たまたま今の物件に巡り合ったのが2012年春。開店は2012年07月22日でした。

2012年頃は、Golf6終盤、Golf7登場間近の時期でした。約9年間のEC(ネット通販)の経験はあり、ある程度、maniacsがお客さまに支持されている手応えはありましたが、実店舗は初めてのことで、どの程度の規模でやるべきか?メカニックの人数は?売り場の面積は?などなど全く分からず手探りでの準備。また社屋の構造上、2階を売り場にするしかなかったのですが、業界の方々から「2階が売り場なのはよくない、お客さまが2階に上がってくるわけがない。」というような意見もいただき、相当悩みました。
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2012年7月22日の開店当日の写真です。

■maniacs STADIUM 開店

開店後は、お陰さまでお客さまも順調に増え、2階の売り場にもたくさんのお客さまがいらっしゃいました。時代はGolf7の発売へと向かっていきます。2013年、Golf7が発売され、ほどなく、GTIも発売されます。2014年にはGolf7Rも発売され、日本におけるVWブランドは大躍進を遂げ、過去最高の67,282台の新車販売を記録しました(2014年1月〜12月までの一年間。Audiなどのグループブランドは除きます。登録台数の数値はJAIA調べ。)。maniacsも同じように成長し、忙しい日々を過ごしておりましたが...

そして悪夢の始まりとなる、2015年。VWによるディーゼルエンジンの排出規制不正があったと米環境保護庁が発表しました。これはあくまでディーゼルエンジンの話で、この当時はVWグループの車両でディーゼルエンジン搭載車の日本への正規輸入は行われておりませんでした。私達も、あーぁ、やらかしちゃったな、というくらいの印象で、日本は関係ないから問題ないだろうの軽い気持ちでした。

しかしニュースが出た翌日、想定外のことが起こります。ECのお客さまから購入キャンセルの連絡が相次ぎます。「家族がVWに乗るのをやめて欲しいと言っている」「新車納車待ちだったが、キャンセルした」「クルマを手放すことにした」などなど、私達は返す言葉がありませんでした。同じように店舗のお客さまからもキャンセルが相次ぎ、今後このような事態が加速するのか、一体いつ収まるのか...と不安が募りました。

■「輸入ブランドNo.1」を明け渡す

絶好調であった、2014年の翌年、2015年には16年ぶりに「輸入ブランドNo.1」を明け渡すことになりました。maniacsは創業以来、毎年増収を重ねてきましたが、悪くなることがなかったため、日本におけるVWブランドの新車登録が減るということが、どの程度事業に影響を及ぼすのか全く想像できませんでした。そして、VWブランドの新車登録は2017年には、47,234台になり、Mercedes-Benz、BMWに次ぐ3位に転落してしましました。その落差、実に30%の減少です(2014年と2017年の比較。登録台数の数値はJAIA調べ。)。

順位を下げてしまったVWブランドですが、実際クルマに触れる限りでは、特別悪いところは見当たらず、輸入車1位のMercedes-Benzに劣っている部分も見当たりません(2017年当時)。つまり、輸入車ビジネスは、ブランドビジネスであったということが浮き彫りになった事件でした。クルマは悪くなく、ブランドが失墜したということです。VW、Audi一筋でがんばってきた私達にとっては、とても衝撃的な事件で、外的要因でここまで影響を受けることがあることを想定できなかったのでした。

■専門店としての今後

今思えば、会社としては今後を考えるいい機会になりました(とても苦しい時期でしたが)。maniacs STADIUMは、VW、Audi専門店です。たくさんのユーザーさんに支えられ、また皆さんのVW、Audiを支えてきたつもりです。クルマ自体は悪くない、お客さまでVWを降りられる方も少なくないかもしれない、でもできるだけ事業継続して行こうと考え、今に至ります。この10年間、色々なことがありました。今も、決して安泰ではなく、新車の値上がり、新車の納車遅延、部品用品の値上がり、などなど課題は盛りだくさんですが、2015年のあの事件と比較したら可愛いものです(苦笑)。

maniacs STADIUMはこれからも、VW、Audiユーザーの方々、並行輸入車の方々、古い車両の方々、ディーラーで代替えを進められて嫌な気持ちになった方々、調子悪くなってきたけどまだまだ乗りたい方々、残念ながら事故に遭われてしまった方々、サーキットでもう少しタイムを詰めたい方々、もっとパワーを出したい方々、などなどの皆さまと共に歩んでいきたいと考えています。これまでの10年間、誠にありがとうございました。次の10年も、よろしくお願い申し上げます。