maniacs 工房長 大谷です。掲題のとおり、Golf8用のMCBを開発中です。実車のバンパーを外しての装着検討は、Golf8 R-Lineのデモカーが納車された昨年のうちから開始しておりましたが、GTIを待っての商品開発ということになりました。

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フロントの装着位置は候補が2通りあり、Audi S3/A3(8V)系のようにレインフォースメントの上側に装着するか(左写真)、またはGolf7/7.5系のようにレインフォースメントの下側に装着するか(中写真)によって、設計要件も全く違ってきます。実車にて、慎重に検討を重ね、既存のS3/A3用のブラケット、Golf7/7.5用のブラケットを改造して仮装着も行い(右写真)、最終的にはGolf7/7.5系と同様のレインフォーメントの下側に決定しました。

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車両の構造部品の寸法を各所計測して、既存改造ブラケットでの仮装着結果も踏まえて、試作設計を行います。既存ブラケットを改造して、切った貼ったで装着を試すのがある意味ゼロ次試作で(左写真、中写真)、一次試作からは手作りではなくCADで設計して(右写真)メーカーできちんと製作してもらいます。そうすることで実際の製品になった際の性能がきちんと検証できます。もちろん、この段階では製品を設計するつもりで、隅々までベストの設計をしています。

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MCBの装着ブラケットについては、Golf7/7.5系の開発記事でも書きましたが、ブラケットの剛性がMCBの効きに大きく影響します。それも単に剛性を高くすれば良いわけではなく、曲げ剛性と捩じれ剛性のバランスが重要で、Golf7/7.5以降に多くの車種用を設計した経験を基に、最適化を狙っています。その一次試作が完成して(左写真)、先日デモカーに装着しました。装着の寸法関係は完璧です(中写真、右写真)。GTIとR-Lineの両方で、車重や足廻りの違いとの関係性も実際に走行してテストしました。

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様々な道で、様々な速度で、かなりの距離を走行してみまして、全体的には非常に良好です。このまま販売しても良いレベルなのですが、メインテストドライバーの杉田マネージャー、熊澤チーフメカニック、それから開発設計の工房長で話し合った結果、さらにもっと良くできる余地があるかもしれないということで、ブラケットの剛性を調整してもう一度試作することにしました。発売時期はやや延びてしまいますが、より良いものをご提供したいので、もう少々お待ちください。

なお、一次試作品は現在maniacsの2台のデモカー(GTIとR-Line)に装着してあり、試乗もできますのでご検討中の方、ご興味をお持ちの方はお気軽にお申し付けください。一次試作品のレベルでもMCB効果とその素晴らしさは十分に体感していただけますので、大丈夫です!!製品版は、これよりも更に良くなることを目指しています(一次試作の段階でご試乗いただけるのは今だけなので、ある意味貴重な機会です、笑)。また進捗しましたら、ブログでお知らせします。

なお、Golf7/7.5系用のMCBは先日売り切れてしまったのですが、6月中旬に再入荷する予定です。商品ページの「入荷お知らせメール」にご登録いただいて、少々お待ち下さい。A3/S3用は後期用の在庫2セットだけありますので、ご興味の方はこの機会にご検討ください。

Motion Control Beam Tuned by maniacs(商品ページ)