maniacs 工房長 大谷です。最近 DTE Boostr Proの話題が多いですが、工房長自身の目下の関心事です。販促目的の記事と言うよりは、少し古い用語で言えば、マイブームですね。もちろんたくさん売れれば嬉しいですが(笑)。

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ずっと以前にですが、遊び半分で「馬力単価」というのを考えたことがあります。最近ネット上で「馬力単価」は、車両の値段を馬力で単純に割りますが、それだとボディ、内外装、足回りなど車の全てが馬力に割り掛けになり、純粋に馬力の値段になりません。そこで、同じ車種で標準グレードとスポーツグレードがあるような車をみつけて、車両の価格差から装備の違い(金額換算)をザックリ引き、残った差額を馬力差で割ると、純粋な馬力の単価に近づきます。

まぁ、遊び半分の計算なので精度はありませんが、それで計算しますと、輸入車の場合概ね1馬力=1万円くらいの感覚です。すなわち、1馬力のアップは1万円の価値があると。DTE Boostr Proは、装着する車種にもよりますが、5万円チョイで20馬力くらいアップするので、馬力単価は約2,500円。つまり激安です。馬力を持て余してるような人は良いとして、もう少し余裕が欲しいなぁという人は、これを装着しない手はありません。

A1(1)A1(2)









っという自己正当化により、所有車両の2台ともにDTE Boostr Proを装着しまして、これが予想以上の満足という説明をYoutubeや前のブログでご紹介しました。そしてその高い満足度の重要な要素のひとつが、調整機能です。ボンネットを開いて僅か10秒もあればセッティングを変更できる手軽さ。調整は0(ノーマル)を除いて6段階で、ずぼらな感覚のドライバーは別として、大抵のオーナードライバーは1段階変えたら違いがちゃんと分かると思います。

このセッティングの変更は、ターボのブースト圧自体を変更しているのではなく、フィードバック制御への介入の度合いを変更するもので、ある程度以上に強めてしまうとリニアリティが失われ、エラーも出易くなるなど、弊害が出てきます。DTEのメーカー側は「3が丁度よい」という前提で売っています。A1(8X前期)は一世代前の1.4TFSIエンジンを搭載しており、ノーマルは低〜中回転のトルクが細く、高回転は早めに頭打ちで、全体にちょっと駄目な感じがあります。DTE Boostr Proを装着してセッティングは3と4と5を試しました。

実際に試した結果は、メーカの説明どおり3が最もバランスが良いです。自然な感じでトルクアップして全体に乗り易くなります。ただ、元のノーマルがわりと駄目な感じなので(工房長の車の個体のせいもあるかもしれません)、3ではまだ物足りない感じ。5まで上げると力感は明確に増しますが、2500〜3,000回転くらいで急激に盛り上がる所謂ドッカンターボの感じが出てきて、乗りづらいです。車両の性格も考慮し、4が落ち着きどころとなりました。設定4で既に半年以上乗っていますが、トルクがあって運転し易く、実用的に速くなって楽しいです。

A3(1)A3(2)









一方のA3(8V前期)は装着して1週間ほど推奨の3で乗りましたが、ときよりトルクの盛り上がりが唐突すぎる場面があります。A3の1.4TFSIエンジンはノーマルの状態でもターボが結構がんばっていて、そのターボの不自然さを感じさせないように電子制御スロットルを含めて高度な制御が行われています。その制御の前提としているトルクカーブから上に外れるのだろうと思われます。具体的には、街中など2,000回転前後でアクセルをじんわり踏み込んだときに不意にトルクが上増しされることがあり、ややリニアリティに欠けます。もともとターボエンジンは、負荷が増えて(登り坂とか満載など)回転上昇率が鈍るとブースト(過給圧)が増す特性があり、それが強調されて不自然になっているようです。

様子を探るため試しに4に上げてみますと、案の定2,000回転前後の不自然さが更に増し、3,000〜4,500回転でもアクセルを深めに踏むとターボラグを伴って意図しないタイミングでトルクが盛り上がる感じになりました。トルク感がゴムっぽいというか、レスポンスもリニアリティも悪くドライバビリティが良くないです。っというわけで、逆に2に下げてみましたところ、これが非常に具合が良く、不自然さはほぼ解消されて、低回転から自然なトルクカーブで力感が上増ししており、3,000〜4,500くらいのトルクバンドは設定2でも十分に力強さが感じられます。A3本来の上質感をスポイルすることなく、実用的に速くなりました。

4,500〜レッドゾーン入口の6,000に向かって盛り上がりがない(むしろトルクが漸減する)のは元のエンジンの性格なので致し方ないところ。これは設定によらず改善しろは僅かでしたが、ノーマルよりは多少なり良くなっていますし、3,000〜4,500付近のトルクが十分に盛り上がっていると、それ以上回す必要性がなくなるので、上の方はあまり気にならなくなります。高速道路の追い越しなどで、車線変更したあとで加速が鈍くて焦る(やばっっ、この車こんなに遅かったっけ、みたいな)ことが無くなりました。ノーマルと数値的には15〜20馬力くらいの違いかと思いますが、運転し易さは全然違います。っというわけで、A3は設定2で乗っています。
A3(3)A1(3)









これ、もし効き具合を調整する機能がなかったら、満足度が半減以下だと思うんですよね。つまり設定3の固定だったと想像すると、A1は足りないしA3はやり過ぎという印象になります。「効くことは効くけど総合的にはイマイチだね」と。それを車の性格やオーナーの好みに合わせて微調整することで、満足度が格段に増します。もちろん、結果的に設定3が丁度よいというケースが一番多いのかもしれませんが、上げたらどうなる、下げたらどうなる、というのを体感して自分で丁度よい設定を選ぶ、というプロセスが納得感を増し、満足度も増してくれるのです。

その意味で、DTE Boostr Proは、設定の1段階の幅(刻み)も実に絶妙です。これ以上に細かいと1段階の違いが分からないし、これ以上に粗いと間が欲しくなります。そのどちらでもない、丁度よい幅で段階が刻んであります。商品開発的に「わかってらっしゃる」という感じです。またMAXが4だったりすると「もっと上げたらどうなんだろう」という疑問が残ってスッキリしませんが、5とか6とか「やり過ぎ」まで実際に試してから丁度よい値を選べるのも良いところです。

DTE BoostrPro/TypeX(商品ページ)

Youtubeでも申しましたが、工房長はサブコン系の商品をかなり色々試してきて、その結果、基本的にはサブコンは嫌いです(笑)。そして社内では有名ですが、工房長は装着してみてチョットでも気に入らない商品は容赦なく即刻取り外してノーマルに戻します(笑、何とは申しませんけど)。その工房長が個人所有車に装着して気に入って使い続けており、その上で言い切りますが、このDTE Boostr Proは満足度の高い良い商品です。自信をもってお奨めします。近年稀に見る、そしてサブコンとしては開闢以来初めて、工房長が気に入った市販品です。

追伸:
A1またはA3とか、似たエンジン形式の車にDTEを検討中で、乗ってみたい方がいらしたら、工房長の個人所有車ですがmaniacsで試乗していただけます。ご希望があれば事前にお知らせください。店舗で急に言われた場合は車がなければ無理ですが、急に思い付いた場合は試しに言ってみてください。車があれば基本OKです。でも乗ったらたぶん欲しくなっちゃうので、その点は覚悟しておいてください。

追伸2:
ちなみに他店ですが、この商品レビューは工房長の書いたものです(笑)。これも結局取り外してメルカリ行きです。レビューは多少お店に気遣って「お勧めできます」と結んでいますが、サブコンで気に入って使えるものは、バイク、車とわず本当に少ないです。