maniacs 工房長 大谷です。maniacs Blogの「ベーシック&豆知識」の記事で「うっかりキーを洗濯してしまった場合」というのがあり、2007年に書いてからもう13年が経ちますが、今でもときどき人気記事に上がってきます。ジーンズのポケットに入れたりして、一緒に洗濯してしまう失敗が、やはり多いようです。

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昨日久しぶりに、洗濯してしまったキーの復旧のご依頼をいただきました。VWシャランのキーで、写真のタイプです。ご自身で完全に乾燥させたそうですが、リモコンキーが全く効かない状態になっています。復旧は、とにかくキーを分解しないと始まりません。ところがこのキー、分解不可の構造になっています。

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っと言って諦めるわけにいかないので、やや強引に分解しました。分解防止の埋め殺しピンがあり、その個所のプラスチックが若干破損しましたが、再組み立ては支障なく行えそうなので大丈夫です。

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基板を取り出して、真水で歯ブラシで洗浄しました。洗浄する前の写真を撮り忘れましたが、ICのリードのところにはんだが析出していて、見るからにショートしている状態でした。歯ブラシは、そのリード付近を中心に、あらゆる角度から徹底的に擦ります。綺麗に洗浄できたので、これで電気的には復旧しているはずです。

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再組み立てで注意するのは、ジャックナイフキーのスプリング機構です。現物を見れば仕組みは理解できると思います。スプリングに半周くらいのプリロードを掛けて、つまり半周くらいゼンマイを巻くようにして、その状態で組み立てます。

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っで、電池を入れてリモコン自体は復旧したと思われますが、車両のドアロックが反応しません。基板にはリセットボタンのようなものは何もなかったので、車両に再登録を試みます。再登録の方法は車種や年式で異なりますが、このシャランの場合は問題のキーを運転席のドアキーシリンダーに挿して、物理的にキーを開け閉めしたら登録されました。

キーを洗濯してしまってお困りの場合、諦める前にこの方法をお試しください。maniacs STADIUMにキーをお持ちいただければ(現車も必要です)、対応いたします。