maniacs 工房長 大谷です。以前に「Dynamic Hub Caps for AUDI 製作中」の記事をアップしまして、先日は「Audi TTRS(8S)ロードスター装着」の記事を掲載しました。その作り方はノウハウと言えばノウハウですが、秘密にしてDynamic Hub Caps特注のオーダーをmaniacsで独占したいとか全く思わないので、全部ご紹介しちゃいます。

ぶっちゃけ僕自身も、たぶん他のショップさまでも、引き受けたくないレベルの手間です(苦笑)。読み物としてお楽しみください。・・・DIYで挑戦される方は、止めませんのでどうぞ。

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最初に、VWのダイナミックハブキャップの、表面のアルミ製化粧プレートを剥がします。べったり着いていて簡単には剥がれないので、勿体ないですが化粧面は駄目にする前提でめくり取ります。

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それから、裏面のホイールに嵌まる爪を全部カットします。さらに、爪が付いていた土台のフランジそのもを切って取ります。これで裏面側は最低限の回転機構だけが残った状態になります。

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表面は、化粧プレートを剥がしたあともプラスチックが同形状の凹凸になっているので、これを削って平らにします。プレーンな湾曲面になるまで、かなり削り込む必要があります。

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削った表側のフランジは、内部の回転機構と偏心重りを残して、ギリギリの直径まで周囲をカットします。ニッパーで切り取ってから、ゆっくり回しながらサンダーで削って、外周を綺麗な丸にします。

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次に、Audiのホイールハブに嵌めるフランジを作ります。純正のセンターキャップをバラして、まずは表側の外周のエッジを削ります。回転する化粧キャップの裏面とクリアランスを確保するためです。

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裏面から、ど真ん中にガイド穴をあけます。Φ42mmの中グリは、試作の際にはΦ38で空けてからサンダーで広げましたが、大変過ぎてあと3個やるのは無理なので、ピッタリのホルソーを買いました。

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穴開け完了。切り取った内側部分は捨てて、外側だけを使います。バリを取り除いて、裏面の突起部や鋳込み文字を全部削ってプレーンにしてから、外観面をマットブラックに塗装します。

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上記ダイナミックハブキャップから削り出した回転機構に、Audi純正センターキャップから切り出した嵌め込みフランジを接着して結合します。フランジのセンターと回転軸のセンターが完全に一致している必要があり、接着剤を塗って合体させてから硬化するまでの間に回転させて振れない位置を確かめながら位置決めして、その位置で固めます。

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Audi純正センターキャップの新品をもう1セット用意して、枠のメッキリングをバラします。元々は嵌まっているだけですが、一旦外して接着剤を塗って再組立して、完全に一体化させます。

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表面の 4-Ringsマークも一旦取り外してから、その状態で裏面の突起を切り落とします。周囲の爪は全部ニッパーでカットし、内側面の凸凹や鋳込み文字は全部削ってプレーンにします。

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さらに、裏面外周の枠縁を削って厚みを均等に減らし、枠縁の内周のエッジは全周が均等なテーパーになるように仕上げます。一部でも出っ張っていると回転したときに当たります。表面に4-Ringsを接着固定して、裏面に出っ張った4-Ringsの爪は平らになるように共削りします。

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外周のメッキリングと、表側の化粧面を全部マスキングして、裏面はあとで接着するための真ん中付近を丸くマスキングします。その状態でマットブラックに塗装します。

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先に作った、回転機構と嵌め込みフランジを合体したものに、今作った化粧面を接着します。回転機構のナカゴは偏心重りの上下の区別があるので、それに正確に合う向きで化粧面を接着する必要があります。テープでナカゴを仮固定して化粧面を接着し、テープを剥がして回転をフリーにしてから、硬化する前に振れがないようセンターを正確に合わせて、その状態で固めます。以上で完成。

これ、ご紹介することによって類似のご注文を喚起したい気持ちは、全くありません(笑)。部品もサンコイチでお値段嵩むので、その意味でもお奨めしかねます(むしろ、お止めします)が、それでももしどうしてもダイナミックハブキャップの特注をしたいという場合は、メールまたはmaniacs STADIUMのスタッフまでご相談ください。