工房長です。先日、名古屋市に出張してきました。来訪先は革茶屋さん。工房は、桶狭間の合戦のあと信長が今川義元らの首を検めたと言われる、長福寺のすぐ近くにあります。
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maniacsでは、これまで多くのメーカー(ブランド)のキーカバーを販売してきましたが、じつは自社オリジナルのキーカバーは作ったことはありません。販売品の中には、プラスチック製、ラバー製、革製も複数ブランドのものを幅広く取り扱ってきており、今でも多くの種類を販売しています。

maniacsブランドのキーカバーを発売してほしいというご要望も数多く戴いておりましたが、今まで製作しなかった理由は主に二つです。ひとつは既存のキーカバー各種に対してあえて後発でオリジナルを開発する動機が不十分だったこと、もうひとつは納得のいく品質の製品を作れるパートナーがなかったことです。

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昨今スマートキーが当たり前になり、一昔前とはキーの使われ方が大きく変わりました。スマートキーを前提とした最適なキーカバーがあるべきなんじゃないか?とモヤッとした動機が高まりつつあったところに、たまたま革茶屋創業社長の荻原さんとご縁があり、工房長の開発意欲は一気に強く刺激されたのです。

革茶屋さんは、革の材料を仕入れて、そこから先は全て自社で製造を行っておられます。長福寺から徒歩2分ほどの建物の3階にある工房に入ると、入口の左に陳列棚があり、事務所エリアに隣接した広めのスッキリした空間には、工程ごとの作業スペースが綺麗に整頓されてレイアウトされていました。
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屋号でもあるブランド名の「革茶屋」はとても洒落た響きですが、雰囲気でそう名付けたわけではなく、発祥の地(以前の工房)の地名が「茶屋」だったことに因んだのだそうです。そう聞いて余計にお洒落に感じたのでした。工房では熟練のスタッフさんが、組み立て、縫製、仕上げ等の工程を手作業で行っています。

革茶屋オリジナルのAudi用キーカバーを2週間ほど借用して、実際に使ってみた結果を踏まえて、荻原さんと詳細に打合せ。午前中に訪問して3時間以上も話し込んでしまい、デザインに対する思い入れ、品質への拘りなど、多くの面で意気投合して、きっと良いものができると確信したのでした。

そして、既製品への刻印追加とか、丸投げの商品開発ではなく、maniacsからオリジナルの希望仕様を提示させていただいて、コラボレーションで良い商品を作りましょう、という大枠を決めて帰ってきたのです。その後1ヶ月ほど経ち進捗していますので、また続きを紹介して参ります。ご期待ください。
(その2)に続く