工房長です。先日 m+ Downforce Canardの商品特性と作用原理をご説明する記事を上げましたところ、大きな反響をいただき、maniacsの在庫がすぐに売り切れてしまいました。この商品は週に1〜2回、15〜20セットずつ入荷があるのですが、入荷してもすぐに売り切れてしまう状況で、ご不便をお掛けします。わりと安定的に入荷してきますので、web shopの入荷お知らせメールにご登録いただければと存じます。
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この記事では、m+ Downforce Canardの装着についてご紹介いたします。この商品は販売開始して間もないため、maniacsでも装着に関して継続していろいろと検証しているところです。maniacsデモカーの現在の装着状態は、写真のようにm+の説明書の推奨位置です。

デモカーの車高ですとカナードの後端が路面から約43cm。純正グリルの上段のルーバーを延長したような見栄えで、カッコ良い納まりですが、空力的にはちょっと位置が高いように思われます。走行時のボディ側面に対する空気の流速は、地面に近いほど速いです。

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カナードは渦巻き状の乱流を作り出して、タイヤハウス内の空気を排出させる作用をするので、装着位置の理想はカナードの後端がホイールセンターと同じ高さくらいが良いようです。ホイールセンターの高さはGolf7/7.5の場合、約32cmです。そこで、カナードの装着位置を現状よりも下げてみることにしました。

カナードの両面テープは3M製の上質のものが使用されていて、剥がす際は糊残りなく綺麗に剥がせます。再装着する専用両面テープは今回m+から供給を受けましたが、お客様もご自身で貼り直せるように、専用両面テープ単体を一般向けに発売してもらえるようm+の開発者にお願いしました。

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m+ Downforce Canardは単純にペタっ貼って問題ありませんが、よりしっかりボディ形状に馴染ませて装着するには、単体の状態で温めてボディに合うよう湾曲させた状態のクセをつけると良いです。今回の装着位置に合わせるには、少し凸状に湾曲させました。


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裏面を良く脱脂してから、専用両面テープを貼りつけると、新品のように復活します。この専用両面テープが発売になれば、お客様ご自身で走行をしてみてから、貼り付け位置や角度を変更することが簡単にできます。間もなく発売のはずです。


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貼付けは、目見当でも問題ありませんが、mm単位で正確に左右対称に貼るにはマスキングテープで位置をマーキングして、それに合わせて貼り付けます。今回、少し攻め気味のセッティング(笑)で、カナード後端を路面から31.2cmとしました。ホイールセンターよりもちょっとだけ低い位置です。傾斜は、カナードの後端と前端の高さの差が5〜6cmが良いと思います。今回5.5cmの傾斜にしています。

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装着完了して、こんなふうになりました。見た目の重心が低くなり、好みにもよると思いますが工房長的にはスポーティで精悍になったと思うのですがどうでしょうか。純正グリルの黒い縁取りとの繋がりも良い感じで、違和感がありません。空気の流れを想像しますと、当初の装着位置に比べてより効きそうな印象です。

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いろいろな角度から眺めても、良い感じに納まっていると思います。実際の走行では、デモカーはもともと十分な高速安定性があるので劇的な変化はありませんが、感覚的にはよりピタッと吸いつくような安定感になった気がします。日常的に高速道路を利用するオーナーさまでしたら体感できると思います。メーカー推奨装着位置を変更するかどうかm+の開発者にも相談しているところです。

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maniacs web shopで大好評の m+ Downforce Canardは、maniacs STADIUMの店舗でも非常に好評です。先日の土曜日には2台の装着作業を行いましたのでご紹介します。こちらは、Golf7.5Rにm+ Downforce Canard × 2セット装着のご依頼です。すごくカッコ良くできたと、施工担当しました工房長の自画自賛です。

フェンダーアーチの面の折り目に被らない位置で、2セットですので下段は少し低めを攻めた感じに装着しました。純正グリルのグロスブラックの縁取りと繋がるように、カーボンシートを良い感じの形にカッティングして貼ってみました。とてもスッキリと違和感なく装着できたと思いますが如何でしょうか。

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もう1台はPolo(6R)GTIに、こちらもm+ Downforce Canard × 2セット装着のご依頼です。フェンダーアーチの面の折り目を避ける位置を見つけるのに少し苦労しましたが、丁度良く低めに2セットを装着することができました。下段に対して上段は少し前向きの面に貼ったので、立体的な配置がとても素敵です。

Polo(6R)GTIの場合は、グリルの黒い枠には繋がらなかったので、カーボンシートをカッティングしてカナード前端を延長したデザインにしてみました。ちょっとの工夫で、ボディデザインに馴染む納まりになって、視覚的に「効きそう」な雰囲気が増しました。斜め、横、前、どの角度から見てもカッコ良くできた思います。

m+ Downforce Canard(商品ページ)