皆さん、こんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。今回はPPT3 (Plug-in Power Throttle) アクセルペダルコントロールモジュール(長いので以下、PPT3と記載します)をGolf7に取付ける方法をご紹介したいと思います(他の多くの車種でも、ほぼ同じ作業方法で装着できると思います)。

この商品は、アクセルの踏込み量に対するスロットルの開きを調整する機器です(なんのこっちゃ?どういう仕組みだ?というかたは、文末の余談を参照ください)。例えば「思ったよりアクセルを踏込まないと流れに乗れないなぁ」と感じている方はうってつけの商品です。アクセルペダルの踏込み量に対するスロットル開度の関係式(カーブ)が、本商品には3モードx各モード7段階の微調整で、じつに合計21種類もプリセットされています。

前述のような感覚のずれを補正して、自身のドライビングにぴったりの特性を選択できると思います。もちろん、この商品を装着したままノーマルの状態に設定することもできるので、ノーマルと切り替えて差分を確認しながら好みの設定を探せます。便利で、かつ楽しいです。一つの商品が幅広い車種をカバーしていますので、車を乗り換えた場合でも適合車種であれば引き続き使用できる、というのも魅力の一つですね。


なお、今回使用したのはPPT3ですが、姉妹品のPPT2もコントローラーの形状が異なるだけで、それ以外の仕様は同じですので、同様の手順で取付けることができます。コントローラーをいつでもすぐに操作できる状態に車両のダッシュボード等に貼り付けて使いたい方はPPT3が、コントローラーを普段は小物入れ等にいれておき操作時だけ引っ張り出して手元で操作する方はPPT2が向いていると思います。小生は通常価格で購入しましたが(汗)、2018/12/23現在アウトレット価格で取り扱っているようですので、チャンスですね。


Golf7_PPT_01まずはパッケージ内容のご紹介です。本体のほかには取付用の両面テープと取説、更に注意書きが数枚同封されています。取説は日本語化されていますし、注意書きも“今までこんな問合せがあったんだろうなぁ”という内容をフィードバックしたものとなっています。このようなちょっとした気遣いはとても有難いですね。是非全て一読してから作業を行いましょう。

Golf7_PPT_03商品のコントローラの先には十分な長さのケーブルがつながっており、先端にはオスとメスのコネクタ(カプラ)が付いています。このカプラは純正と同じ形状ですので、左図のように純正のカプラを外して、本商品を割り込ませるだけで取付作業は終了します。

商品選択の注意点として、カプラ形状が車種や年式で異なっていることが挙げられます。つまり注文時には、カプラ形状に応じて商品を選択する必要があるのです。メーカーのHPには適合一覧が記載されていますが、できれば注文前にご自身の車でコネクタ形状を確認しておくと間違いがなく安心です。ちなみに今回使用しているのは【10.06.01】というタイプの商品です。他にカプラの形状違いで【10.04.01】という商品もあります。詳しくは商品ページを参照してください。


それでは商品を実際に取付けていきましょう。まずは作業上の注意点です。車両の電源はイグニッションを切っても直ぐには落ちません。本品の装着作業でアクセルペダルのカプラを外す際に車両がまだ通電状態ですと車両にエラーログが残ってしまいます。車両のイグニッションを切って運転席のドアを開けた後、10分程度そのままの状態(他のドアやリアハッチも開閉しない)で放置してから、作業に取り掛かるようにしてください。エラーログが残った場合でも走行には支障ありませんが、この注意点は取扱説明書にも記載されていますので、よく読んでから作業を行ってください。


Golf7_PPT_05交換作業時には、まず右足もとのカバーを外して、アクセルペダルのカプラ部分へアクセスしやすくします。左写真○印部のトルクスネジ(T20)を外した後、カバーを手前に引っ張ると外すことができます。


Golf7_PPT_07カバーが外れた状態です。○印がこの後アクセスするアクセルペダルのカプラ部分になります。




Golf7_PPT_09アクセル部分のカプラを外します。ちょっと特殊な2段ロック式のカプラなので、まずは赤いロック部分を上に引き出します。するとロック部分が押せるようになりますので、押しながら上に引き抜いてカプラを分離します。


Golf7_PPT_11カプラが外れた状態です。このカプラ形状は、商品ページの【10.06.01】 というものと合致しています。車種や年式によりカプラ形状が異なっていますので、【10.04.01】が適合ということもあります。注文前に商品ページでカプラ形状を確認すると確実です。

Golf7_PPT_13PPT3のカプラを取り付けていきます。純正カプラに対応する相手側カプラを嵌合させればOKです。カプラは根元までしっかりと差し込んでください。ちゃんと差し込んでから赤いロック部分を押し込みます。運転中にカプラが外れると大変なので、カプラの赤いロックはしっかり押し込んでください。

Golf7_PPT_15もう一方のコネクタはアクセルペダルに差込んで同様にロックします。ぶらぶらしているカプラをインシュロックで近くの配線等に包縛します。このとき、後で復旧するカバーが無理なく取り付けられるよう適切な位置に固定してください。最後にカタカタ音防止のスポンジを貼り付けて仕上げると完璧です。

Golf7_PPT_17コントローラを車両に固定します。小生は写真の位置にしました。この場所ですと運転姿勢では直視できないのですが、意図的にそうしています。運転中にはむやみにいじりませんし、コントローラのLEDが夜間でも気にならないようにステアリングスポークの陰になる位置にしました。信号待ちの合間などでちょっと体勢を変えれば見える位置なので、操作性は問題ないかな?と思っています。もちろんこれは一例で、ご自身の好きな位置に装着してOKです。

Golf7_PPT_19取付は付属の両面テープを使うのが簡単ですが、小生はマジックテープを用意して貼付けました。理由は2つあります。一つ目は脱着が容易に出来る点です。もう一つは小生の装着した個所は車両側が曲面になっているので、両面テープだと剥がれやすいかな?と危惧したためです。マジックテープなら左図のように曲面でも剥がれにくいです。カー用品店などで内装品固定用のマジックテープといった商品が販売されているので、利用すると良いでしょう。貼付面を事前に脱脂をしておくと、本来の接着力が発揮できるので脱脂は是非実施しましょう。

Golf7_PPT_21配線処理を行っていきます。実はこれが一番重要かも知れません。配線はなるべく既存配線に沿わせて抱き合わせるように、インシュロックなどを使って適切な間隔で包縛していきます。既存配線と沿わない部分は、直線的に突っ張らないように余長を持たせてフォーミングします。余った配線は束ねて既存配線等に固定します。

配線が垂れ下がったり、乱雑にはみ出しますと、アクセル/ブレーキのペダル可動部に挟まったり、靴先に引っ掛かったりして、故障や事故の原因になりかねません。また、ニーエアバッグが傍にあるため、この動作時に本商品の配線が干渉すると安全性を損ないます。ですので配線処理にはとくに気を使い整然と処理してください。

Golf7_PPT_23最後に外したカバーを復旧します。カバー先端を車両足元奥のクリップに差し込み、トルクスネジを締めたら作業完了です。作業時間は手慣れた人なら30分未満、ゆっくりやっても(小生は写真撮影しながらでしたが)1時間くらいで完了すると思います。


使ってみると、ターボ車にありがちな発進時のトルク不足が補正され、車両が扱いやすくなった気がします。「こういうのはスポーツ走行を好む人向けの商品でしょ」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。自身の感覚と車両の動きが一致すると、ただの街乗りでもドライビングが楽しくなります。ドライビング時に車両の反応にいまひとつしっくりこないという感覚がある方は、購入を検討されてみては如何でしょうか?ではでは!!

PPT3 (商品ページ)
PPT2 (関連商品の商品ページ)

以下余談です。

一昔前の自動車は、アクセルペダルとスロットルが機械式のワイヤーで繋がっていました。自転車のブレーキレバーとキャリパーを繋ぐのと同じような引っ張り式のスチールワイヤーで、アクセルを踏込んだ分だけワイヤーを引っ張ってスロットルを開く、アクセルを戻すとスロットルはばねで戻るという仕組みでした。

Golf7を含む最近の車には機械式のワイヤーはありません。アクセルにはペダルの踏込みを検出する電気式のセンサーが付いており、どれだけ踏込んだかの信号に応じて、ECUがアクセルの開度を決め、電動のアクチュエータがスロットルを開いたり閉じたりする仕組みです。いわゆる「フライバイワイヤー」で、バイワイヤーと言うときの「ワイヤー」は電気配線を意味しています。

Golf7_PPT_25アクセルペダルをどれだけ踏み込んだら、スロットルがどのくらい開くか?は、機械式ワイヤーの時代には自ずと1対1のリニアな関係でしたが、フライバイワイヤーにおいては、関係式(カーブ)をメーカーが定義(パラメーター設定)しているわけです。

アクセルペダルの出力信号に本商品を割込ませると、このカーブを調整できるようになるのです。イメージとしては、例えば左図の赤線ような感じで、大雑把に言えば上寄りのカーブにすると加速重視になり、下寄りのカーブにすると燃費重視になる、といった具合です。このバリエーションが本商品には21種類もプリセットされている、ということです。


調整しているのはスロットルの開度ですから、エンジンの最大出力に変化があるわけではありません、全開は同じ全開です。ですが普段の走行中のアクセル開度は50%にも満たないくらいでしょうから、本商品の補正効果はかなり実感できます。ちなみに、一番穏やかなEcoモードでも純正よりも力感があって走り易い感じです。かつ、そのドライバビリティに合わせて無意識に運転の仕方が変わるせいか、意外なことに小生の場合は少しだけ燃費も向上したので驚きました。

日本の道路事情や交通の流れに合わせて、あるいは個々人の運転感覚に合わせて、最適のパラメーター設定を選択できる、ということかと感じました。ドライバビリティの向上は街中の走行で十分に体感できますので、多くの方にお勧めできる商品だと思います。