工房長です。先月の新発売以来、大好評をいただいておりますmaniacs Console Decorative Switch for Passat/Arteon! その装着マニュアルがご用意できましたので、アップいたします!!配線接続の方法はGolf7とほぼ同じですが、スイッチを装着する際にシフトゲート周りを一旦開く必要があり、その点がGolf7と異なりますので、ご説明いたします。
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作業に先だって、まず周囲をしっかりと養生をしてください。養生は、左写真のようにシフトゲートのパネルを除いて、エアコンダイアル、アシュトレイのリッド、センターコンソールの枠縁部分までを覆うようにします。養生が済んだら、中写真、右写真のようにシフトゲートのパネルを開きます。ネジ等はないので道具は不要で、前方から指を掛けて少し力を入れて真上に引き上げるとパチンと外れます。
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シフトゲートパネルの、右前方の裏側に配線コネクタが繋がっていますので、ロックを解除して引き抜きます。左写真でコネクタのロック構造がわかると思います。写真の向きではコネクタの下側にあるのがロックレバーで、これを押さえるとロックが外れます。装着状態ではロックは左側に位置しています。コネクタ自体はパネル裏面に沿って手前方向に抜けます。コネクタを抜いたら、シフトブーツが裏返しになる感じにパネルをさらに上まで引き上げます。

次にシフトの位置をP→Nに動かします。左写真の内部に見えている白いシフトゲートの前方右側面の奥に手指を入れるとシフトノブのロック解除ボタンがあります。右の図解のようにそのボタンを左横方向に押して解除した状態で、シフトレバーをP→Nに動かせます。ほぼ見えない位置なのですが、図解を参照して手探りで探してください。指の届きにくい奥まった位置ですが、ボタンが分かれば(図解はドライバーになっていますが)手の指で直接押すことができます。
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レバーをNの位置にして、ブーツをさらに捲り上げた状態で、パネルの周囲のサテンクロームめっきの枠縁を外します。車両個体によって枠縁の周囲にテープ(ビビリ防止のテープ、左写真で白く見えているもの)が貼ってある場合がありますので、貼ってある場合はあとで戻せるように丁寧に剥がして、周囲8箇所の爪をリムーバルツール等で解除すると左写真のように枠縁が上方に外れます。枠縁を外したら、右写真のようにパネルの外周を養生しておきます。
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次に、シフトゲートのパネルを外したところに見えるT20のネジ4本を外します。ネジを外したら、その周囲の、コンソールスイッチを含むパネル全体を外します。コンソールパネルの前方はアシュトレイまで一体になっていて、その全体が外れてきます。最初に手前を少し持ち上げて、全体を斜め手前方向に引き抜くようにして慎重に取り外していきます。

引き出すに従って裏面の配線が突っ張っるので、まず左側のコンソールスイッチのコネクタを外します(リア電動ブラインド装着車は右側の配線コネクタも同様に外します)。次に、先ほど養生をしたシフトゲートパネルが邪魔になるので、コンソールパネルの中央の穴部分を通過させます。シフトゲートパネルを斜めにして、コンソールパネルの穴部分の対角線方向に向くようにすると通過できます。
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その状態で、コンソールパネルの手前側をさらに手前に引きながら持ち上げることができるので、右前方のスタートスイッチのコネクタが見えたら、それを抜きます。コネクタのロックを手指で解除しにくい場合は、右脇からリムーバルツール等で押すと容易に解除できます。

次に左奥のシガーライターソケットのコネクタを抜きます。ソケット裏面の直近ではなく、配線を少し手繰ったところにあるスポンジに包まれた白い中間コネクタで抜きます。このコネクタのロックは、中写真のように手指で摘まんで解除できます。これで、右写真のようにコンソールパネルを完全に取り外すことができます。
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次に、左写真のようにコンソールパネルの下部の化粧板を外します。内周側から隙間にリムーバルツールを差し入れるとパチンと外すことができます(写真では右スイッチのブランクが既に外れていますが、実際は下部のパネルを先ず外します)。中写真のようにコンソールパネルを裏返して、右スイッチのブランクカバー部分を見ると、4箇所(左右2箇所ずつ)の爪が掛かっているのが確認できます。

この4箇所の爪を解除しつつ、スイッチのブランクを裏面から表面方向に押しだすと、取り外すことができます。爪が4つあるため同時に解除することが難しく、先に前方の爪2箇所を解除しつつスイッチのブランクの前方を押して浮かせると比較的スムーズです。その状態を保ったまま、さらに後方2箇所の爪を解除して後方も裏面から押し出すようにすると、スイッチのブランクが抜き取れます。
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スイッチのブランクを外した位置に、maniacs Console Decorative Switch for Passat/Arteonを装着します。コンソールパネルの対応する箇所の底は左写真のように桁状に区切られていて、TypeA、TypeBの場合ともに、配線は真ん中の窓を通します。スイッチの装着は至って簡単で、正しい位置に押し入れるだけでパチンと嵌まって固定されます。その下の化粧パネルもパチンと嵌めて戻しておきます。
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maniacs Console Decorative Switch for Passat/ArteonがTypeBの場合は、左側のコンソールスイッチの配線から分岐してスモール電源線とアース線を取り出しておく必要があります。灰色線に灰色線を、茶色線に茶色線を、付属のエレクトロタップで接続します。センターコンソールの助手席側側面の内装カバーを開いた状態で結線作業を行なうとやり易いです。

左側から分岐した付属ハーネスの配線は、シフトゲートの前側から右に引き回し、中写真のように右側の四角い穴を通して上部に引き出します。TypeBの配線は、右写真のように同じ角穴を上から下方向に通して前方を回して左側に引き出しておきます。なお、TypeAの場合はスモール電源線とアース線の接続は不要なので、この上の写真3枚分、文章2段落分の作業は不要です。
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配線が済んだらコンソールパネルを元の位置に戻します。コンソールパネルは、外したときの逆の要領で、前方を挿し入れながら手前側を徐々に下ろしていくようして装着します。車両個体によって、コンソールパネル前方左右にあるビビり防止のゴム状箇所が滑り止めになってしまい、差し込み難い場合があります。その場合は当該箇所にシリコンオフか中性洗剤を含んだ水などを少しつけて、一時的に滑りを良くした状態で作業してください。

コネクタは外した逆の順で(シガーライターソケット、スタートボタン、左コンソールスイッチ、TypeAの場合は右コンソールスイッチ、TypeBの場合は専用ハーネスの中間コネクタ)接続します。それぞれ、コンソールパネルを差し入れていく途中の適当な位置関係のときに接続しながら進めてください。また配線を挟まないように、コンソールパネルを下ろして行くに従って配線の状態も介錯してあげてください。シフトゲートパネルは、適当なところでコンソールパネルの穴を通過させます。

注)クイックホーンモジュールの動作確認を行う場合は、TypeBの場合は付属の専用ハーネス、TypeAの場合はスイッチ裏面に車両既存配線のコネクタを接続してから行ってください。スイッチ側のアースが接続されていない状態では、スイッチを押してもクイックホーンは動作しません。
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コンソールパネルを元の位置に装着しようとする最後の方で、パネル前端の引っ掛けの突起を、車両側のセンターコンソール奥の正しい位置に引っ掛ける必要があり、少しコツが要ります。引っ掛けは装着時には前方奥の見えない位置になりますので、事前にコンソールパネル前端の突起の形状を見て、それをほぼ水平に前方向に差し込む動きをイメージしてください。

コンソールパネルを差しいれていくと、あともう少しというところで一旦奥につっかえる感触があります。この時に先端の突起は正しい位置よりも下の壁に当たっています。そこでアシュトレイのリッドを開いて、上方のエアコンダイアルパネルに干渉しないように奥方向にパスさせ、その状態でコンソールパネルの後端を下げつつ前方を持ち上げるようにすると前端の突起が掛かる正しい位置関係になって、前方向に最後の一押しを差し入れることができます。

コンソールパネルが正しく差し込めたかどうかは、パネル後端の浮きがあるかどうかで確認できます。後端が浮いてしまって、少し押さえても本来の位置に納まらない場合は、前端の突起が正しく嵌まっていません。前端が正しく嵌まった場合は、コンソールパネルの後端は軽く抑えるだけで本来の位置にしっくり納まり、一旦納まれば浮き上がってくることはありません。
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あとは、ネジ4箇所を締めてコンソールパネルを固定し、シフトゲートパネルにクロームの枠縁を嵌めて、周囲にビビり止めのテープがある車両はそのテープをもとのように貼り戻して、パネル裏面の配線コネクタを嵌めて、そのパネルをパチンと閉めたら完成です。養生テープを剥がして、車両のスモールランプを操作してイルミネーションの点灯を確認してください。作業の工程数がやや多めですが、手順を守れば順調に完了できると思います。

maniacs30クイックホーンモジュール、サンクスブリンカーモジュールの装着と接続は、基本的にGolf7/7.5の場合と同様ですが、Passat/Arteonにおける相違点および留意点のみ記載いたします。配線作業のためにダッシュボード左パネルを一旦開く必要がありますが、左パネルの黄色いコネクタは、抜いた状態でイグニッションをONにすると車両にエラー情報(フォルト)が残ります。コネクタを外さずに作業するか、外す場合は必ずイグニッションOFFで作業してください。
maniacs31助手席の左キックパネルの上部にあるコネクタからの配線引き出しは、基本的にGolf7/7.5と同じですが、Passat/Arteonは左フレームに防振ウレタンスポンジがついていて、作業の妨げになります。慣れればこれがあっても何とか作業可能ですが、初めて実施する場合は難しいので、このウレタンスポンジを一旦撤去する必要があります。上部まで繋がっていて全体を取り外すのは無理なので、できるだけ上方でカットして取り外してください。引っ張ってちぎる感じにカットしても問題ありません。戻す際は両面テープ等でフレームに貼ってください。
maniacs32配線接続先はGolf7/7.5と同じで、ホーンの制御線(青線、赤タップ)の接続先は46bの24番ピン、ハザード制御線(橙線、白タップ)の接続先は73cの42番ピンです。配線色はハザード制御線がPassat/ArteonはGolf7/7.5と異なっており、73cの42番ピンからの車両配線の色は紫/黄です。必ずピン番号で確認した上で、その線にサンクスブリンカーの橙線を結線してください。センターコンソール左側面の内装カバーの脱着は、Golf7/7.5と噛み合わせの形状が若干異なりますが、前方のネジ1本を外してカバーパネル全体を下後方に単純に引き抜くのは同じです。装着はカバー現物の裏面を見ると嵌めこみ方が分かると思います。

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