皆さん、こんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。今回はGolf7のBピラーに貼る、m+ Carbon pillar Film (Golf7)の取付方法をご紹介いたします。

ご存知の通り、Golf7のBピラーは艶ありの黒色で塗装されていて、ドアの開閉時に触れる部位でもありますので気をつけていても洗車傷のような微細な傷がつき易いです。位置的にも色的にも晴れた日などにはその微細な傷が目立つので、気になりだすと気になります。

そこで本商品を貼ることでピラーを保護して傷つきを防止し、既についてしまった傷は綺麗に隠し、なおかつカーボン調のドレスアップも果たしてしまうという、一石三鳥の商品です。

Golf7_CPF_01写真は商品パッケージの内容です。L、Rと書かれた2枚のシートに、前後ドアそれぞれのピラーに対応したカーボン調シートがその位置関係どおりに貼付けてあります。このシートはなかなかの優れものです。表面のカーボンパターンはこれ見よがしの印刷ではなく微細な凹凸によるとても上品な感じの表現で、裏面の粘着剤は施工時に位置決めやり易い上に多少の直しも効きます。

粘着剤にエア抜き効果を持たせてあるので、微細な気泡(1mm程度)が残った場合でも時間が経つと自然と抜けていきます。基材も丈夫でしっかりした質感ですので、施工性に優れていて誰にでも綺麗に貼り易いです。また将来的に車両から剥がすことになった際には、糊が残りにくいのも特徴の一つです。


Golf7_CPF_03それでは貼り付け作業の説明です。まずは毎度のことですが、取付対象を清掃し、汚れやゴミを除去します。特に今回はゴミが残っていると、本商品を貼った際に凸凹が発生する原因にもなりますので、念入りに除去しておきましょう。該当部位を通常どおりの水洗いの洗車をしたあと、シリコンオフ等で脱脂します。

Golf7_CPF_05で、いきなりですが完成写真です。先に完成状態のイメージを分かっておくことで安心して作業できます。耐久性よくかつ見栄え良くシートを貼付けるポイントは、

1. 下辺はドアのゴムモールから、約1mm以上離して貼ります。
(車両の縁ゴムはボディに完全に接着固定されているわけではなく、温度変化や走行振動などでピラーに対して縁ゴムのエッジ位置が微妙に動きます。縁ゴムにシートの端部を接して貼り付けると、経時的に剥がれる原因になります)

2. 上下方向の位置は、シートの上下の辺が前後ドアで概ね一直線状になるようにします。
(車両のバラつきのために、車両の縁ゴムからシールまでの間隔は揃わない場合があります。縁ゴムからの間隔を揃えることを基準にしない方が良いです)

3. 前後方向は、ピラーの前後の縁からの間隔が概ね均等になるようにします。
(ピラーの平面部の前後エッジは2mm程度のRが掛かっています、すなわち2mmくらい僅かにラウンドしています。面がラウンドする手前の完全に平面の範囲内に貼るのがポイントです)

以上の3点です。これらをイメージして位置決めすると良いです。

例えば、前写真の貼付例ですと車両の縁ゴムの高さが前後ドアで完全に揃っていません。Golf7に限らず車両の製造精度としてこの程度の前後差はごく一般的です。貼り方はドアモールとの隙間が狭い箇所で隙間を1mm以上になるようにし、前後のシールの下辺が一直線状に並ぶように揃えています。結果としてシールとドアモールとの隙間は少し不均一になりますが、全体的な見栄えは良いです。

また、上辺はモールまでの隙間がやや大きいですが、ピラーの面がラウンドする手前までで納まるようにこのような寸法になっています。縦の辺もピラーの平面部に完全に納まるサイズになっています。ですので貼付面の縁からの離れ(オフセット)が前後で均一になるように貼付けると見栄えが良いです。

Golf7_CPF_07もしさらに具体的に確認したい場合は、左写真のようにシート外形のより少しだけ大きいサイズに剥離紙(台紙)をハサミで切って車両にあてがってみると、どんな感じでシールがピラーに貼付くのかサイズ感や位置関係がイメージできます。剥離紙を切る場合は、シートを切ってしまわないように、またどのシートがどの位置か分からなくならないように注意してください。

さて、今回のように大きいシールを貼る場合は、いわゆる「水貼り」を行います。位置修正が容易に出来ますし、気泡が残りにくいためです。水貼りによるシールの貼付方法は、以前工房長が書いた” マニアックス推奨「一発で綺麗に決まるステッカーの貼り方」 (その1)”に詳しく書かれていますので、一読しておくと作業がスムースに進むと思います。

まずはスプレーボトルに水を入れ、中性洗剤(家庭用の台所洗剤等で大丈夫です)を1〜2滴程度を加えておきます。以下、この水溶液は単純に「水」と記載します。スプレーボトルは百均で購入できるもので十分ですし、家庭内で余ったものでも構いません。

Golf7_CPF_09用意した水をピラーに吹き付けます。たっぷり吹き付けておいてください。




Golf7_CPF_10続いてシートを剥離紙(台紙)から剥がし、シートの裏面(粘着面)に水を吹きかけます。垂れるまで、十分に吹き付けてください。吹き付けが終わったら、シートを両手でそっと持って、下側の角の位置を合わせてその付近をそっと貼ります。右利きの方でしたら下左の角を目安にするのがやり易いです。

まずは、その左下隅のあたりで、できるだけ正確と思われる位置と角度にシートを合わせてみてください。合わせた隅の付近を親指の腹程度の小さな面積で軽く押さえて仮に貼りつけ、そこからシートがたわまないように自然にシートなりに上方向にそっとピラーの上に乗せて行きます。この時点ではまだ位置も角度も正確に合っていませんので、できるだけ貼らずにそっと乗せるだけのイメージです。この段階で上部まで位置を合わせようと思わないでください。あくまでシートなりです。

シートがたわまない自然な状態で、最初に貼った角から上部の対角の角まで周囲の隙間が全体的に辻褄が合えばOKですが、1回目はまず合いません。上部で1cm以上も大きくズレていると思います。そのズレ加減を覚えて一旦乗せたところを全部引き剥がし、剥がしたシールの裏面にもう位置を水を吹いて最初の角を微調整して全体を乗せ直します。シートの上の方と下の方を持って作業をするのが良いと思います。何回かやり直すうちに位置が収斂してだんだん正確に合ってきます。

Golf7_CPF_12上写真は前ドアのピラーで、この写真は後ドアのピラーの作業になっていますが、これは前ドアの作業が後述するスキージを使った水抜き作業まで既に完了した状態で、後ろドアの作業に取り掛かっているところを撮影したためです。実際の作業は、必ず1枚ずつ完全に貼付を完了させるようにします(2枚同時並行的には作業をしません)。

位置決め作業中、水を吹いてあってもシートの粘着がピラー表面に貼り付いてしまうこともありますが、押さえていなければ軽く貼り付いているだけですので簡単に引き剥がせます。位置決め作業で剥がす際には無理な力をかけず、とくにシートを強く引っ張って伸ばしてしまわないように、ゆっくり、そっと剥がしてください。貼り付いてしまった場合は、次に乗せる前に必ず水を吹き足してください。この段階なら何度でも乗せ直しができますので、納得いくまで作業を行ってください。
最終的にシートの位置を完全に合わせて、そっと乗っているだけのような状態を作ります。

納得できる位置にシートを乗せ終えたら、一番上の幅の真ん中付近を親指の腹程度の範囲で軽く押さえてズレないように粘着させます。

Golf7_CPF_15そしてスキージで貼付面の水を押し出していく作業に進みます。スキージは使い慣れたものがあればそれを使ってください。ホームセンター等で購入しても良いです。今回はゴム板をスキージとして代用したのですが、ゴム板やプラ板を使う場合はエッジに布テープを貼ると滑りが良くなり、作業性が劇的に向上します。

Golf7_CPF_17スキージ作業の前に、シートの表面に水を吹き付けて、スキージの滑りを良くしておきます。こちらもたっぷりと吹き付けておきましょう。



いよいよスキージで接着面の水を押し出して、シートを貼り付けますが、じつはこの作業はかなり慎重に行なう必要があります。一気呵成にスキージでしごくと位置がズレたり、シワになったり、水泡が残ったりしますので、慎重に手順を踏んでください。

Golf7_CPF_18シートを位置決めする際に押さえた位置(左下隅)から、シートの幅の中央付近を通って、狭い幅でシートの一番上まで軽くそっと押さえていきます。この時は、スキージを滑らせるのではなく、シートを伸ばしてしまわないこと、シートの位置をズラさないことを第一優先に考えて、そっと押さえていくような感じに慎重に行ないます。

次にいま貼った縦一線の位置から左右の辺に向けて水を追い出していきます。水を追い出すのは必ず一番近い端部に向けて最短距離で追い出してください。つまりこのシートの場合は上下方向ではなく左右方向です。また、徐々に水を追い出していくイメージが大切です。いきなり強い力で押さえないで、何回かに分けて、最初は弱い力からだんだんと強めにしごくようにします。

Golf7_CPF_20水を完全に押し出してから、最後にスキージを上下にしごくようにして粘着剤を強く押して貼り付けるようにして仕上げます。以上の手順で慎重に作業を行なえば水泡や気泡が残ることはまずありませんが、もし僅かに膨れが残った箇所があっても、小さな水泡、気泡は前述のように時間とともに徐々に抜けていきます。


万が一スキージ作業に際に位置がズレてしまったり、貼り付け完了後に最終的な状態がどうしても納得いかない場合は、このシートは貼った直後であれば再度剥がしてやり直しができます(お勧めはしませんが)。剥がし始めのキッカケの部分をささくれにしないように気を付ければ、1〜2回まではやり直せるとmaniacsチーフメカニックが言っていました。なお押さえて貼ってしまってから剥がす場合は、シートを延ばさないように弱目の力で慎重にゆっくり剥がす必要があります。

Golf7_CPF_21最後に周囲の水を拭き取って作業終了です。一般的にはこれで完成として全く問題ありません。ですが、チーフメカニック曰く、maniacsのピット作業では、ここからさらに念を入れます。



Golf7_CPF_23今貼ったシートの表面を、斜めから透かすようにして見て、水泡、気泡が残っていないことを良く確認し、最後にシートに温風を当てて接着力をアップさせます。一説にはこれで3倍ぐらい接着強度が上がるそうです。また単に温風を当てるだけでなく、上部のラウンド形状にシールが挿しかかる場合は(Golf7は平面内にシートが納まりますが、車種によっては上部の湾曲した面にシートが掛かります)、その部分に温度を掛けながらスキージや手指でさらにしっかり押さえて馴染ませます。これで洗車なども含めて剥がれてくるリスクを封じ込めるそうです。とくに気温が低い冬場の作業では非常に効果の大きいテクニックですので、電源コードが届くようでしたらお試しください。

Golf7_CPF_25同じ作業をピラー4枚分繰り返して、完了しました。
施工に必要な時間は、運よく車両の縁ゴム(ウィンドウモール)の高さがそろっていれば片側20〜30分だと思います。縁ゴム高さがそろっていない車両個体の場合はバランスを取るのに少し苦労するので、もうちょっと時間がかかるかもしれません。位置決めは一発勝負ではなく納得がいくまで調整を行なってから貼り付けができますので、作業時間はご自身の納得次第といった感じになりましょうか。

このシートは適度なしっかりした厚みがあり、表面の触感も独特の雰囲気があります。既にピラーに傷がついて目立つなぁと思う方にはもちろんのこと、あらかじめ傷付を防止しておきたい、という方にもお勧めなモディファイです。皆さんもチャレンジされてみては如何でしょうか?ではでは!!

m+ Carbon pillar Film (Golf7) (商品ページ)


以下余談です。
商品説明ページでは、“サイドバイザーとの同時装着不可“と書かれています。これはサイドバイザーがBピラー部分にまでかかって接着固定されているためです。その分、貼付面が高さ方向で短くなっているので商品オリジナルの状態では貼付できず、このような記載となっています。ですが、シートがサイドバイザーにかかる部分をカッター等であらかじめ切ってサイズを合わせれば、問題なく同時装着することができます。同時装着をご希望の方は、チャレンジしてみては如何でしょう?