皆さんこんにちは。maniacs公認サポーターのじぇいです。今回はGolf7のドアミラーと、ドアミラーカバーの取外し/取付け方法をご紹介いたします。maniacsではGolf7用に各種のミラー、ミラーカバーを取り揃えて販売しておりますので、お客様のニーズやお好みに合わせた多様な組合せのモディファイが、このマニュアルで実施できます。なお、以下の説明は全て助手席側のものです。運転席側の場合は、写真の左右を逆転したイメージで作業を行なってください。

  
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ではドアミラーの外し方からご説明いたします。近年の車のミラーは軽量化のためにミラーのガラスが薄めに作られているため、局所的な力や無理な力を掛けると割れる可能性があります。適切なツールを準備することが重要です。今回使用したのは上左写真に示しますSUCTION CUPと幅広のリムーバツール(KTC製、ハンディリムーバーワイドタイプ(AP201-W)。KTC ハンディリムーバーセット(4本組)に入っています)です。

SUCTION CUPはゴム部をミラーのガラスの面に押付けてハンドルを矢印のように閉じると、ゴムの内側が真空になり強力に吸引固定されるツールです。このSUCTION CUPは、ミラーを均等に引っ張るためにほぼ必須と考えてください。幅広のリムーバルツールは、ご用意がない場合は手指でも代用できます。作業はまず、ミラーを一番上向きに操作します。次にミラーの表面とSUCTION CUPのゴム面を清浄にします。


Golf7_MMC_07SUCTION CUPはミラーの真ん中より少し下に取付けます。次に幅広のリムーバツールをミラーの下側に、ツールの幅全体が当たる位置に差し入れます。その状態でSUCTION CUPをやや斜め上方に引きながら、リムーバツールで補助的にミラーの下をこじると、ミラーを固定している爪が外れます。SUCTION CUPを主体的に、リムーバツールは補助的に力を加えるのがコツです。少し力が必要ですが、適切に作業すればミラーが割れる心配はありません。


Golf7_MMC_09幅広リムーバツールのご用意がない方は、手指で代用します。手の小さめな小生の場合、写真のようにミラー下側の隙間に3本の指(人差指〜薬指、小指は短くて上手くかからず)を差込んで、SUCTION CUPを引張りつつ、指でミラー下側を補助的に引張ってミラーを外せました。手指の大きい人の場合は、指が入らなかったり、両手同士がぶつかって、やりづらいかもしれません。やはり、できれば幅広のリムーバルツールを使用した方が作業性は良いです。


Golf7_MMC_11ミラーの爪は複数あり、一箇所爪が外れただけでは取外せません。更にSUCTION CUPとリムーバツールを使い、爪を徐々に外していきます。2〜3箇所外れた感触があった後に、ミラー全体を取り外すことができます。ミラー裏面にはヒーターの配線が繋がっていますのでコネクタ部で分離します。コネクタが固くて手指で外せない場合は、ラジオペンチで慎重に掴むか、リムーバルツールでこじって外します。ヒーターの配線を外すと、ミラーは完全に取外しできます。

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次にドアミラーカバーの取外しです。ですがその前に、ミラーカバー(上部のペイントされた部分)と下のカバー(黒い梨地部分)を、養生テープなどで仮に繋いでおくことをお勧めします。ミラーカバーは意外と突然外れるので、手元が滑って地面まで落下してしまう恐れがあるからです。落下防止のため、少しズラせるだけの余裕を持った状態でテープを貼付けておきます。

取外しは、まずミラーカバーを固定している2本の爪を外します。上中写真に示す、2箇所のボディ同色の箇所がその爪の引っ掛けフック部です。これらを下に押し下げると、引っ掛かっていた爪から外れます。この2箇所の爪が外れた状態で、上右写真のようにカバーを前方に引き出すと、カバーを取り外すことができます。

Golf7_MMC_19左写真は、カバーの固定構造の説明です。先ほど外した2本の爪以外に、ウインカー上部に2箇所の爪があります。また全周にわたって側面部分はカバーが下部部品の凸部に覆いかぶさり、更にカバーの後端(ミラー側)は、ミラー周りの黒色枠の内側に入り込むという、やや複雑な固定方法です。速度無制限のアウトバーンを走るには、このぐらい厳重な固定が必要なのかもしれませんね。カバーの取り外し作業は、以上で完了です。

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ここからは、カバーの装着作業を説明します。今回の説明用写真では、取外した部品をそのまま復旧していますが、カバーを交換して新しい部品を取付ける場合も手順は同じです。まずはカバーのうち、車体側の側面を、下側部品の出張り部分に覆いかぶせます。このときウインカー上の爪を嵌めるために、カバーは少し前方に出した状態にしておきます。カバーは側面が弾性変形する感じになりますが、上からちゃんと押して上下左右の位置がずれないようにしておきましょう。カバーは手を離すと外れて落ちてしまうかもしれませんので、養生テープで落下防止をしておくと完璧です。

次にカバーを後方(上中写真では右側)にずらしていきますが、カバーの外側も、下側部品の凸部を覆うようにカバーが被さるようにしてください。またカバーをずらしていく際に、カバーを外すときに押し下げた2箇所のフック部分が、周囲に干渉せずにちゃんと爪に掛かる位置に挿し込まれていくことを確認してください。上右写真のような感じになっていれば大丈夫です。特に外側の部分は爪周りのスペースが小さいために、カバー裏面のフック部分が爪下のスペースにちゃんと入っていない(周りの部品にぶつかった状態)ことがあります。その状態のままカバーを無理に押すとフックが折れる可能性がありますので、十分に目視確認し、無理な力が掛かっていないかの感触も確かめながら、慎重に嵌めてください。

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カバーを後方に嵌めていくと、カバーの後端がミラー周りの黒色枠部品内側に入り込もうとする位置で、上左写真のように一度当たって止まる場合があります。カバーを上から押さえながら、黒色枠部品の内側に差し入れるようにして干渉箇所を解消することで、正規の状態に噛み合わせることができます。コツは、車体寄りを最初に入れるようにし、次に外寄りの部分を差し入れると上手く入ると思います。最後に両手で十分にカバーを押し込み、上右写真のように両側の爪が掛かっていることを確認したら、カバーの取付けは終了です。上中央写真のように両手の指を黒い部品に引っ掛けながら”ぐっ”とカバーを両掌で押付けるか、又は右手で黒い部品を支え、左掌で車体色のカバーを押して、両腕の力で筋トレのように押さえこむと、爪がカチ、カチっと嵌まります。

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上記の要領でカバーを嵌めて行くのが難しい場合は、ミラー周りの黒枠部品を一度“ぐらぐら”な状態にするとやり易くなります。上左写真に示すT10トルクスのタッピングスクリュー2本を外した後、上中央写真に示す上面から見える爪をペンチなどで摘んで金属フレームから後方に押し出すと、ミラー周りの黒枠部品が、“ぐらぐら”な状態になります(ミラー取付部があるので落下することはありません)。この状態でミラーカバーをオリジナル位置に戻し、最後に”ぐらぐら”になった黒枠部分を押し込む手順ですと、各部品が動ける範囲が大きいので、比較的簡単に組立てる事が出来ます。ミラーカバーの爪を嵌めていく手順と注意点は、前述の基本的なやり方と同様です。

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ミラーカバーのフックがちゃんと黒枠の爪に掛かったら、先ほど外したタッピングスクリュー2本を復旧します。最後に金属フレームから外した黒枠の爪を復旧するわけですが、爪の裏部分はちょっと奥まった場所なので、指で押すしかありません。しかし意外と硬く、小生の力では爪が嵌るまで押せませんでした。そこで裏側にあて物(上右写真ではラゲージルームの床下に入っている純正車載工具のうち、プラスティック製のヘキサゴンソケットを使用してますが、太い棒形状のものなら何でもOKです)を置き、軽く叩くと爪が金属フレームに嵌ります。これでカバーの復旧作業は終了です。

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最後にミラーの装着です。まずはヒーター配線を接続します。ヒーターですので極性はなく、プラス/マイナスは気にせず2本を接続して大丈夫です。ミラーを社外品に交換した場合、ミラー側の端子が純正品よりも薄い場合ばあり、その場合は端子の嵌まりが緩目になってしまいます。嵌まりが緩いと感じた場合は、上中央写真のようにペンチなどで軽く潰して嵌め合いをきつくしてから接続してください。その際、潰し過ぎるとキツくなりすぎて挿し込めないので、適度に潰してください。

ミラーアジャスターの円盤状の装着部には4本の突起があります。一方のミラーの裏面には、2本の爪がペアとなったものが4セット、合計8本の爪があります。ミラー側のペアになった爪の間に、ミラーアジャスターの突起が入る位置関係になるようにミラーの位置をセットし、ミラーを取付部に押付けます。その際、ヒーターの配線がミラーと取付部の間に挟まらないように注意してください。軽くあてた状態で上下左右および回転方向にミラーを微かに動かしてみて、爪同士が正しく噛み合っているかを感触で確かめてください。

Golf7_MMC_51後はミラー全体を一気に押し込んで、とくに爪がある部分を重点的に押付ければ爪が“パチン”と嵌って固定されます。一度の押付けでは全ての爪が嵌らないかもしれませんので、押す位置を少しづつずらして数度押付けてください。最後にミラーが浮いてるようなフカフカした感触が残っていないか(=爪がちゃんと全部嵌ったか)を、ミラーを押した際の感触で確認して、異常がなければミラーの取付作業は完了です。

ミラーを外す作業は「割れるんじゃないか?」と不安になり、おっかなびっくりな作業になりがちですが、適切な工具を使用すれば、そのような心配はなく、自信を持って力を加えることが出来ます。やってみますと、意外と簡単に外すことができますよ。初めてですと力の加減のコツを掴むのに、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、慣れると片側10分も掛かりません。カバーの脱着も同様で、慣れるとミラーとカバーの同時交換で、運転席側と助手席側合わせて30分ぐらい。初めての作業で、ゆっくり手順を確認しながらでも1時間程度で完了すると思います。

Golf7は、ちょっとミラーの死角が多いなぁと感じることもあり、屈曲ミラーへの交換は視界確保の観点からも、非常に実用的なモディファイです。またミラーカバーは目立つ位置にあるため、エクステリアの印象をガラッと変えることができる効果的なモディファイです。意外とご自身でできてしまう作業ですので、ご興味の方はぜひ交換を検討されることをお勧めします。ではでは!!(高機能ミラーについては、機能に応じて裏面配線が必要になります)

【純正/純正互換ミラー】
Golf7 右低屈曲ミラー (商品ページ)
Golf7 US CAUTION 右低屈曲ミラー (商品ページ)
AUTO STYLE WIDE VIEW BLUE DOOR MIRROR LENS (Golf7) (商品ページ)


【純正/純正互換 高機能ミラー】
Golf7 右低屈曲ミラー(ブラインドスポットディテクション対応)
GARUDA BLLED MIRROR (Golf7)
GARUDA BLLED MIRROR SEQUENTIAL TYPE for VW


【純正/純正互換ミラーカバー】
VW純正 Golf7 カーボンミラーカバー (商品ページ)
VW Golf7 R/Golf7 R Variant 純正ミラーカバー (商品ページ)
VW Piano black Mirror Caps (Golf7) (商品ページ)


Golf7_MMC_43おまけ: 以下は応用編になります。上記のやり方で作業を行なう方には不要な手順となりますので、以下は無視してください。
実はミラーカバーの取外し/取付けは、左写真のようにミラーを外さない状態で、カバーだけを先に外すことも可能です。ただし、この場合、外す際も嵌める際も作業する箇所(爪の周り)が見難く、難易度が高くなります。可能な限り面倒でも一旦ミラーを外し、作業場所がよく見える状態での作業を推奨します。

社外製のミラーを先に装着している車両に、あとからミラーカバーを交換する場合など、当該社外製ミラーの裏面固定爪が外れにくい、折れ易いなどの理由で、ミラーの脱着作業を避けたいケースがあります。その場合はミラーを装着状態のままで、この写真のようにカバーだけを取り外す方法が有効になる場合があります。この作業を行なう場合、隙間から内部をライトで照らすなどして、内部の構造(爪とフックの位置関係など)をしっかり把握して作業を行なってください。