皆さま始めまして。maniacs公認サポーター、Golf7装着マニュアルライターの”じぇい”と申します。ひょんなことより多忙な工房長に成り代わり、このたびGolf7用製品の装着マニュアルを執筆させていただくことになりました。Golf7ユーザーでもありますので、プロフェッショナルな工房長とはちょっと違ったアマチュア目線での情報もなるべく多くご提供できるよう頑張ってまいります! 今後ともよろしくお願いいたします!

さて小生にとって記念すべき第一回目の装着マニュアルは、純正交換タイプのエアフィルター (Golf7 GTI/R/ Audi A3/S3(8V))をGolf7に装着する手順です。その名の通り純正フィルターと完全互換で装着できます。エアクリーナーボックスを開けて簡単に装着できて、ユーザーの間でも「パワーアップする」、「効く」と言われている定番モディファイですね。吸気がスムーズになるので、とくに吹け上がりがスムーズになります。

さて装着は、まずエンジンルームを開けて、施工する箇所を確認するわけですが、その前にお約束事を。エンジンを停止した直後はエンジン周りは高温になっています。できるだけエンジンをかける前の冷えた状態で作業するようにしてください。走行後の場合はエンジンが冷えるのを待ってから作業開始するようにして、火傷には十分ご注意ください。(エンジンを回したまま作業することは絶対におやめください)


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上左写真は、ボンネットを開けてエンジンルームを見たところで、四角で囲った部分がエアクリーナーボックスです。上中写真はエアクリーナーボックス部分の拡大です。エアクリーナーボックスの蓋は、丸印8箇所のトルクスT25ネジで固定されています。トルクスはT**という数字がネジ頭のサイズ(=適合するレンチのサイズ)を表します。トルクスネジも最近ではすっかりメジャーになり、ホームセンター等でレンチを売っていますので、T20、T25あたりのサイズはあらかじめ準備しておくと便利ですね。

レンチはL型またはドライバ形状のどちらでも大丈夫ですが、今回の作業では一部奥まった箇所にネジがありますので、軸の部分が7cmくらい(または、それ以上)のものがやり易いと思います。上右写真は、今回使用したL型レンチとドライバで、今回の場合はドライバの方が作業しやすかったです。ここのトルクスネジはタッピングネジで、締める際にあまり強いトルクは必要ありません。外す際に90°または180°くらい緩めた時点で一旦もとの締め付け位置(つまり、いま緩めた90°または180°を戻す位置)まで締め付けてみて、どのくらいのトルクで締まっていたのかを感じ取っておくと、再組立時の参考になります。

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さて、ネジの締め付けトルクを確認したら全てのネジを緩めます。脱落防止機能があるので、ネジは完全に緩んでも蓋に取付いたままです。全てのネジを完全に緩めたところで蓋を持ち上げます。蓋の左側にはゴムチューブがついています。このゴムチューブに無理な負担をかけぬよう気を付けながら蓋を持ち上げます。蓋をあまり大きく開きすぎないようにしてください。蓋が開けば、純正エアフィルターとご対面することができます。蓋を支えながら、フィルターを持ち上げて取外しましょう。蓋に取付いたままのネジ先端にフィルターを引っ掛けないよう気をつけて外してください。

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純正フィルタを外したら、純正交換タイプのエアフィルターをエアクリーナーボックスに装着します。写真はaFe POWER 乾式タイプです。フィルターは前後左右に対象なのでどっち向きに嵌めてもOKですが、表裏は間違えないように正しく装着する必要があります。ゴムパッキンの縁がひと回り広くなっている方が上側です。フィルターを所定の位置まで差し入れる際に、蓋についたままのネジの先端でフィルターを傷つけないよう慎重に作業しましょう。

上右写真は、フィルターがちゃんとボックスに収まった状態です。フィルタ周囲のパッキン全体が、この写真のようにエアクリーナーボックスの枠に確実に収まっていることを確認してください。確認したら蓋を元通りにかぶせます。蓋を被せる際にもネジの先端に気をつけて、蓋を正しい位置に被せてください。ネジで締め付ける前に、上蓋全周がきちんとエアクリーナーボックスにかぶさっているかを確認してください。

次に蓋を固定すべくネジを締め付けていくわけですが、いわゆるお約束の「締め方の基本」は、
・ネジを締める順番は、一本締めたら次はその隣のネジではなく対角に近い場所のネジを締める。
・最終締め付けトルクまで一気に締めず、まずは全部のネジを軽く締める。
・順次、全部のネジを少しずつ(例:45°くらいずつ)締め増していく。
・それを繰り返して、何回かに分けて最終締め付けトルクまで締める。
 (但し最終締め付けトルクに近づくに従い、ネジは固くなって締め増す角度は減っていきます)

といった感じです。

Golf7_ACF_012ねじ締め位置の写真を再掲しておきます。タッピングネジですから、ねじ締めの力を掛け過ぎるとメネジがバカになってしまいますので注意しましょう。緩めるときに確認した締め付けトルクを思い出しながら作業してください。




全てのネジを締め付け終わったら作業完了ですが、ボンネットを閉める前に再度エンジンルームに工具などの置き忘れが無いかを確認してください。うっかり工具が残ったままボンネットを締めて走り出してしまったりすると、とても危険です。すぐさま交換した部品の効果を試したいところですが、まずは一呼吸して気持ちを落ち着かせ、安全を十分に確認した上で楽しいドライブとまいりましょう。

ちょっとハリキッて長目の文章になりましたが、実際の作業はネジ8本を緩めて蓋を開け、フィルタを入れ替えて閉めるだけですから、比較的お手軽で簡単な内容です。このマニュアルを参照していただいて、皆さまが確実に作業完了していただければ、とても嬉しく存じます! ではでは!!

aFe POWER 乾式タイプ純正交換フィルター (Golf7 GTI/R/ Audi A3/S3(8V))

K&N High Performance Air Filters(33-3005 Golf7 GTI/R/ Audi A3/S3(8V))