VWmaniacs01工房長です。Volkswagen車のオートクルーズ機能はとても使い易くできていて、高速道路では便利で実用的な機能です。使い慣れると右足をアクセルペダルの右横に置きたくなるのですが、ノーマルの状態ではフットレストというよりは内装パネルの一部のような表面仕上げで、靴を乗せるのに少し抵抗感があります。足を乗せやすい位置なのに、なんとも中途半端な感じです。

あらためて、こうして足もとの全体を見てみると、見た目にも右側の方が寂しくて、左右のバランスが良くないように見えてきますね。そうした諸々のしっくりこない感じを解消して、足もとを使い易くかつお洒落に演出してくれるアイテムとして、m+から最近発売されたRight Side FootPlate for Volkswagenが大好評です。商品に添付の装着マニュアルがシンプルに書かれていて、装着方法のお問い合わせをいくつか頂戴しましたので、ここで写真入りでご説明いたします。

VWmaniacs02VWmaniacs03VWmaniacs04






装着のためには、足もと右側のキックパネル(内装パネル)を一旦取り外す必要があります。まず、ボンネットオープナーを取り外します。ボンネットオープナーは引いた状態でレバーの奥側の隙間にリムーバルツール等を差し入れて、ロックを外します。ロックは奥方向に外れるので、そのストローク分の隙間を確保するために、オープナーのレバーは一杯まで引いた状態でロックを引きぬいてください。ロックは、右写真のように抜けます。

VWmaniacs05VWmaniacs06ロックを抜き取ると、オープナーのレバーは軸からまっすぐ抜けます。右写真は抜いたオープナーのレバーにロックを組み合わせた状態です。ロックを抜く際にはその部分は見えませんが、この写真のようになっています。

VWmaniacs07VWmaniacs08VWmaniacs09






次に、ボンネットオープナーに隠れていた位置に、プラスチックペグがありますので、それを抜きます。ペグの頭にはキャップが被っていますので、まずそのキャップを外し、マイナスドライバーで反時計回りに回してプッシュピンを抜き戻し、その状態でペグ全体を抜き取ります。プッシュピンが先に全部抜けてしまった場合は、必ずペグのフランジも引き抜いてください。

VWmaniacs10VWmaniacs11次に、アクセルペダルの奥にあるプラスチックねじを外します。マイナスドライバーで反時計回りに回すと外れます。




VWmaniacs12VWmaniacs13VWmaniacs14






それから、ダッシュボード右脇のフューズボックスカバーを外し、その右の縦長の内装カバーも外します。縦長のカバーは上部を手前に引いてラッチを外し、下部は上方向に抜いてください。それからサイドステップの内装カバーを外します。金属のクリップで嵌っていますので、やや固くて外し難いかもしれません。隙間から内部を照らしてクリップの位置を確かめて、リムーバルツールをテコに使うなどして、できるだけクリップの直近を真上に引っ張るように力を加えると外すことができます。

VWmaniacs15VWmaniacs16VWmaniacs17






サイドステップの内装カバーは、全部取り外してしまってもよいですし、前方を浮かせるだけでも作業は可能です。その場合、キックパネルを外すにはキックパネルとサイドステップカバーの噛み合わせを写真のように入れ替えて、キックパネルが上になるようにする必要があります。うまく噛み合わせを入れ替えれれない場合は、サイドステップカバーを一旦完全に外してしまった方が簡単かもしれません。やり易い方で行ってください。なお、この作業の際に内装材のエッジで手指を切ってしまう危険がありますので、手袋をするか、素手の場合は十分に気をつけて怪我のないように作業を進めてください。

VWmaniacs18VWmaniacs20VWmaniacs37






それから、キックパネルの右端のゴムのガスケットの噛み合わせも、リムーバルツール等でガスケットの上にキックパネルの端部が出るようにしておきます。あとは、キックパネルをやや回転させながら下方向にスライドさせるように引っ張ると、簡単に外すことができます。キックパネルを外すと、内装の側面に一か所、差し込み式のペグが残りますので、これを反時計回りに回して外し、回収しておきます。それから、サイドステップを開いた際にも、ボディ側に金属のクリップが残っている場合がありますので、確認して残っていたら全てラジオペンチで外して回収します。このとき、金属クリップをボディの穴の中に落としてしまわないように、十分に気をつけてください。

VWmaniacs21VWmaniacs22VWmaniacs23






次に、外したキックパネルにm+ Right Side FootPlate for Volkswagenを装着します。より簡単に装着する方法として、装着位置を確認したら、先に裏面粘着テープの剥離紙を剥がして、キックパネルにRight Side FootPlateを張り付けてしまいます。貼る位置は、下端をピッタリに揃え、かつ右下の辺をピッタリに揃えると、綺麗に装着できます。ピッタリ揃える辺は、どちらかと言うとRight Side FootPlateの方がキックパネルの外形よりも0.5〜1mmくらいはみ出すくらいが良いです。そうすることで、車両に装着したときに内装カーぺットに隙間なく綺麗に納まります。

VWmaniacs24VWmaniacs25VWmaniacs26






裏面の粘着テープで位置が固定された状態で、ドリルの刃をピンバイスでチャックし、手で回して穴を開けます。簡単にスルッと開きますので、電動ドリルもハンドドリルも要りません。写真のようなピンバイスが一番適しています。3mmのばか穴で裏面ナットで固定しても良いですが、よりしっくりと固定するには2.5〜2.7mmくらいのドリルを使って、キックパネル自体にもねじをねじ込むようにした方が気持ちよく固定できます。その場合、下穴をRight Side FootPlateの穴の真ん中に開けるのがポイントです。もし真ん中からズレて開いてしまった場合は、穴を広げてばか穴にすれば問題ありません。

VWmaniacs27VWmaniacs28VWmaniacs29






ねじを締める順序は、先に上部1ヶ所をねじ締めして、次に下部1ヶ所をねじ止めしてから、その他のねじ穴を開けるようにすると正確な位置に装着できます。下穴を小さめにしてキックパネル自体にねじをねじ込んだ場合は、全てのねじをキックパネルにねじ込んでから、裏面側にワッシャを入れて、付属のナイロンロックナットで固定します。その場合、ねじの方を回さないように固定してナットの方を回して締めてください。ナットは、あまり強いトルクで締める必要はありません。相手がプラスチックですので、軽くキュっと締めたあたりで止めるようにします。ねじとナットを全て固定すれば、キックパネルへのRight Side FootPlateの装着は完了です。

VWmaniacs31VWmaniacs32VWmaniacs33






Right Side FootPlateをキックパネルに装着完了したら、その全体を車両に取り付けます。まず、キックパネルの裏面に、先ほど車両から取り外した差し込み式のペグを1ヶ所はめ込みます。裏面の四角い枠にペグの溝を合わせてスライドさせて写真のように嵌めてください。それから、奥のねじの位置を目安にしてキックパネルを車両にあてがいます。取り外しの際にサイドステップカバーを完全に外していない場合は、その部分の噛み合わせをキックパネルが下(サイドステップカバーが上)になるように整えてください。

VWmaniacs34VWmaniacs35VWmaniacs36






それから、キックパネルの右端がガスケットに正しく噛み合うように整えます。そこまでできたら、左奥の隙間から内部に指を差し入れて、先ほど裏面にセットした差し込み式のペグの先端を指先で探ります。指先の感触で、ペグの先端のラッパ状の部分に車両のねじの突起の先端が刺さる位置にあることを確認してください。事前に差し込みの形状を良く見て理解しておくと、指先で触るだけで差しみの状態が簡単にわかります。差し込みの位置関係が正しくなるように全体の位置を調整して、その状態で手で軽く叩いて、裏面のペグを車両のねじの突起に差し込みます。写真では素手で叩いていますが、手を痛めないように手袋をするかウェスなどを当てて叩いてください。キックパネルを軽く揺すってみて、位置が決まっていればOKです。

VWmaniacs38VWmaniacs39VWmaniacs40






それから、サイドステップカバーをもとのように装着します。先ほど取り外しの際に、金属のクリップを回収してある場合は、カバーの裏面にそのクリップをセットしてください。カバー裏面のしかるべき箇所に、クリップがあることを確認してから、後ろ寄りのクリックから順にボディのスリット状の穴に嵌めていきます。必ず目視でクリップの先端が穴に刺さる位置関係を確認しながら被せていってください。サイドステップカバーを装着したらガスケットとの嵌め合いを整えます。あとは、キックパネル側面のペグを差し込んでキャップを被せ、奥のプラスチックねじを締めれば装着完了です。

VWmaniacs41VWmaniacs42VWmaniacs43






ボンネットオープナーは、先にオープナーのレバーの方にロックを嵌め合わせて、パチンというまで完全に差し込んでしまってください。その状態でそのレバー全体を車両の軸に差し込むと、カチンと刺さってロックされます(オープナーを車両に差し込んでからロックを刺す必要はありません)。一連の作業でボンネットが開いてしまっていますから、忘れずにボンネットを閉めてください。フューズボックス脇の縦長のカバーは下を差し込んでから、上部のフックを差し込みます。最後に、フューズボックスのカバーを締めれば、全て完成です。

VWmaniacs44装着が完了すると、このような感じになります。ステンレスの硬質な輝きがコックピットの機能美を象徴しているようで、足もとが統一感のあるコーディネートになります。このページのトップにある写真と見比べていただければ、その差が歴然ですね。その部分に足を乗せても内装パネルを踏んでしまっているような違和感がなく、踏み心地もカチッとして安心感を高めてくれます。

m+ Right Side FootPlate for Volkswagen(商品ページ)