工房長です。コンソールデコラティブスイッチでハザードランプをプリセットした回数だけ点滅できる、サンクスブリンカーモジュールです。挨拶や高速道路の急な渋滞を知らせるサインとして、手元のワンタッチでハザードを点灯できるので、とても便利です。そのモジュールの装着方法を説明します。

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配線は運転席足下で接続する方法が一般的には簡単だと思いますが、運転席足下に別の配線がすでに多く敷設されている場合などは、以下の方法でハザードスイッチ裏に接続することもできます。接続先は、同じ車両配線の片端と逆端の違いだけなので、どちらの方法でも機能は全く同じです。

まずはモジュールの電源系配線の接続ですが、これはクイックホーンモジュールの装着方法(Golf6系、詳細版)と全く同じです。クイックホーンモジュールやオルタネート変換モジュールと一緒に装着する場合は、先に装着したモジュールの配線から上の写真のように分岐接続してください。

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次に、ハザードスイッチへの配線を敷設します。Golf6の場合について説明します。最初に上の写真のようにカーステレオ部分の外枠パネルを外します。爪の位置は下辺に3箇所、側辺に左右各1箇所、上辺に2箇所です。左写真は真ん中の爪を外しているところです。爪の両側直近に2本のリムーバルツールを挿し入れて、ツールを捻るようにすると確実に外せます。パネルを外したら、カーステレオを固定している4箇所のネジ(トルクスT20)を外して、カーステレオを抜き出します。

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次にエアコンダクト部分を外します。エアコンダクト部分は下から斜め上方向に2本のネジ(トルクスT20)が止まっています。これを2本とも外します。ネジ2本を外したら、エアコンダクト部分を引き抜きます。引っ張る際、最初は下辺に指を掛けますが、一箇所に力が集中するとパーツ破損の原因になりますので、左右の手の8本の指を掛けて、均等に力が掛かるように引いてください。

1cmくらい抜き出たところで一旦引っ掛かる感触があります。固定の爪は下の写真のように上面のやや奥の方に4箇所あります。エアコンダクト部分の奥の爪の方を下げるようなつもりで、ダクト全体を持って引っ張りだしてください。抜けにくい場合は、右写真のように横の隙間にリムーバルツールを差し入れるのも有効です。

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エアコンダクト部分を途中まで引き抜くと、ハザードスイッチの配線が突っ張りますので、写真のようにロックレバーを押えてコネクタを抜いてください。それから配線のクリップを外して、エアコンダクト部分を完全に取り外してください。車両がGolf5の場合、ハザードスイッチ周りの分解組立はStainless Steel Center Trims(Golf5/Jetta)装着方法(前編)Stainless Steel Center Trims(Golf5/Jetta)装着方法(後編)を参照してください。

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コネクタは本体とシェルの二重構造になっていますので、シェルの爪を解除してコネクタ本体からシェルを外します。シェルを外したら、配線を傷つけないように気をつけながら、保護の布テープを10cmほど剥がします。ベタベタした粘着成分が残った場合は、シリコンオフ等で清浄にしてください。

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サンクスブリンカーの制御線(青線)は、Golf6の場合、ハザードスイッチのコネクタの4番ピン、赤茶線に接続します。Golf5の場合は、3番ピン、赤茶線に接続してください。エレクトロタップは写真のようにコネクタから少し離れた位置で接続した方が、あとで配線の取り回しがやり易いです。エレクトロタップ自体についてご不明の場合、詳細はこちらを参照してください。エレクトロタップをしっかり噛ませたら、コネクタのシェルを元のように被せます。

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ハザードスイッチにコネクタを元のように差し込んで、配線をクリップで固定します。サンクスブリンカーの配線はテープかタイラップ等でハザードスイッチの配線と纏めて一緒のルートを通してください。それからエアコンダクト部分を一旦ダッシュボードの上に置くなどして、サンクスブリンカーの配線を左側からカーステレオのスペースに通します。あとはエアコンダクト部分を差し込んで元のようにダッシュボードに装着してください。下側からネジ2本を締めてください。

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サンクスブリンカーの延長配線(青色)は、カーステレオのスペースを奥の方で通り過ぎるようにして下に通し、アシュトレイのスペースまで引き込んでください。そこで、サンクスブリンカーモジュールの青線(オスギボシ端子付き)と延長線のメスギボシ端子を接続します。モジュールから出ているもう一本の青線(メスギボシ端子付き)は同じモジュールを複数台装備する場合の連接用です。デコラティブスイッチをアシュトレイのパネルにセットして、コネクタをモジュールに接続します。

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あとは、モジュールや配線をアシュトレイの下部のスペースに納めて、アシュトレイを元のように装着します。アシュトレイの下のスペースは右寄りの方が広くなっていますので、モジュールをそちら側に寄せるようにすると、納まりが良いです。カーステレオとパネルを元通りに装着すれば完了です。手元近くで、ワンタッチでハザードランプを使った意思表示ができるようになり、とても便利です。
maniacs Console Decorative Switch用サンクスブリンカーモジュール(商品ページ)