工房長です。maniacsでは現在PIVOT マルチゲージXV-A(White)+OSIR O-POD MONO(Golf6/メーターポッド)の特別価格による限定販売を行っていますが、GolfRのお客さまから、車輌にコーディネートしてby_maniacsにて指針をブルーにできないかというお問い合わせを数多く頂きました。確かに、GolfRに赤の指針のPIVOT マルチゲージXV-A(White)をそのまま装着すると、少し取って付けた感じになってしまいます。

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早速メーターをバラして確認しますと、指針のカラーを変えること自体は難しくなさそうです。あとは、GolfRのメーターの指針の色に合うかどうかです。これは現車合わせで確認する以外に方法がありません。GolfRのお客さまがモニターでご協力いただけることになり、指針のカラーチェンジを行ってみました。左上はノーマルのPivotマルチゲージXV、右はそれをバラしたところです。

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指針のカラーリングは、タミヤのプラカラー(エナメル)を使用します。プラモデルファンならずともご存じのタミヤは、少年の頃からの信頼のブランドです。この種の作業では圧倒的な力を発揮してくれます。塗料の発色、延び、仕上がりが違うのです。ブルー系の色だけで5色、それとホワイトとフラットベースを用意しました。まずは塗料皿の上で大まかな調色をしていきます。

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調色したプラカラーを透明板に塗り、塗り厚との関係を確認しながら、表からの色だけでなく、透明板を通した裏からの色合いも確認します。さらに、LEDライトで照らして、実際にLEDバックライトを受けた際の色合いも確認します。この試し塗りした透明板を現車のメーターと見比べながら、微調整を行います。そして、指針への塗装は拡大鏡の元で精密に行います。自然光の元での色調は、ほぼ完全に合わせることができました。

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左上写真は塗装完了した指針です。この状態でメーターを仮組立して、実際に車輌に接続して色調を確認しました。ところが、自然光の状態で色調を合わせると、指針照明が点灯した状態での色が合わないのです。いろいろ試した結果、GolfRの指針照明は照明自体が青色LEDを使用しており、PivotマルチゲージXVは文字盤のバックライトと共通の光源で、白色LEDです。この違いが色差の原因になっています。

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この後、車輌と作業ベンチを往復しながら塗り直すこと3回。完全な塗り直しが可能なのもタミヤのプラカラーの特徴です。色合いだけでなく、塗り厚、塗色箇所、反射部の考慮など、いろいろ工夫して、ようやく満足のいくレベルに仕上がりました。装着はmaniacsのエアコンダクトリッドキットで開口を塞いで万全を期します。このダクトリッドキットはGolf5用が共通で使用できます(上記限定販売セットをお買上の方でご希望の方には、ダクトリッドキットのセット価格での販売を別途ご案内する予定です、少々お待ちください)。そして、装着完了。

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車輌のメーターとコーディネートされて、とても納まりが良いです。色調および輝度は、写真では車輌のメーターとほぼ同一に見えていますが、実際に肉眼で見ると若干の違いがあります。これは、上記した光源LEDの違いによるもので、GolfRのメーター指針がバックライト照明時には濃い紫がかった青に発色するのに対して、今回by_maniacsでカラーリングしたPivotマルチゲージXVのブルー指針は、発光状態でやや淡い青になり、輝度も若干控えめとなります。

製品の構造上、光源LED自体が異なることが前提条件となるため、100%完璧な色調合わせは不可能なのですが、限られた条件の中で最善の発光色をめざしたmaniacsこだわりのブルー指針です。コーディネートという意味では赤の指針とは一線を画して、コックピットの統一感を演出できると思います。maniacsでは、GolfR用のブルー指針のPivotマルチゲージXVをレギュラー販売する予定です。準備ができましたらご案内いたしますので、少々お待ちください。