セルフォーム












工房長です。maniacsで洗車用のスポンジを企画している話を以前にご紹介しましました。スポンジと名の付くものは世の中に種々あります。ウレタンスポンジ、ポリオレフィンスポンジ、PVAスポンジ、etc.。PVAスポンジンなどは比較的洗車にも適しますが、maniacsでは洗車用のスポンジは天然セルローススポンジというのが、いろいろと試してきたmaniacsの結論です。そして現在、日本国内で天然セルローススポンジを生産しているのは、東レ・ファインケミカルが唯一の会社なのです。

パッケージラベルもデザイン完了しました。名称はセルフォームです。セルロースのスポンジであることと、その豊かな泡立ちから名付けました。スポンジと呼ばずに、セルフォームと呼びください。セルローススポンジは、maniacsでベストセラーのJワイパーと同種の素材です。Jワイパーをお使いになっている方には、これでこのスポンジの感触や使い心地をイメージしていただけると思います。

セルロースは分子構造上に水酸基(OH基)を有しているため、化学的に水分に馴染みやすく、水はじきがありません。連続気泡が体積に対して95%もあるため、吸水性に優れ、微小気泡による毛細管現象で自己吸水が行われるため、強制しなくても素早く水を吸う性質があります。保水力にも優れ、自重の20〜30倍の水を含むことができ、適度に保持して水の自重で流れ落ちることが少ないです。

セルフォーム2また、ウェット状態では非常に柔軟で表面はソフトになります。連続気泡に蓄えられた水分がダンパーの役割をするため、柔軟でありながら反発が穏やかで、スポンジを持つ手にしっくりと馴染みます。さらに、maniacsのセルフォームは、車のボディに当たる面を切断面にして、手に持つ方の面を成型面にしてあるため、スポンジを握ることで保持した水分(シャンプー)がボディ側に多く排出されます。

こうした理屈もさることながら、実際にご使用いただければ、その使い心地と洗車の効率を実感していただけると思います。たくさんのシャンプーを含んで保持することができるので、スポンジを1回シャンプーバケツに浸すだけで大面積を洗うことができ、シャンプーバケツに向かって屈む必要が少なくなります。反発が少なくボディへの馴染みが良いので曲面に対して強く押しつけることなく確実に洗え、手にも馴染むので誤ってスポンジを落としてしまうトラブルを未然に防ぎます。

そして、maniacsが東レ・ファインケミカルに洗車用として注文していたスポンジが出来上がってきました。初回100個の入荷です。1960年にセルローススポンジを事業化してから、現在では国内で唯一その製造を行っている東レ・ファインケミカルの技術を、maniacsの企画で洗車用にアレンジした、maniacs×TORAY の洗車用スポンジ、セルフォーム(CEL-FOAM)。現在パッケージングと商品ページの準備を行っております。間もなくの発売ですので、お楽しみに。