maniacs11工房長です。LupoGTI用のエンブレムをGolf5GTIに装着するためのコンプリート加工について、以前に製作記をご紹介しましたが、完成写真を撮影し忘れて発送してしまい(笑)、ちょっと中途半端なレポートになっていました。

その後、装着されたお客さまがお写真を送ってくださり、ご紹介させていただきました。じつは、それと前後して別のお客さまから同じ内容のご注文を承りましたので、その製作の際に前回撮り損ねた完成写真を今度はちゃんと撮りましたので(笑)、ここでご紹介します。

maniacs12こちらが台座部分の完成写真です。もとのGTIと書体が異なるため、新たに「G」の文字の部分になる箇所は、もともとの台座に切り欠きがあります。切り欠き部分は、余った部材を接着して延長して、その上で新たに貼り付けるGTIの書体に合わせて、「G」の文字の上下に微妙なむくみを形成してあります。

接合の跡は、勿論完全に消すこともできるのですが、文字の下に隠れるの箇所ですので、そこまでの処理をしていません。写真で、微妙にハギの跡が見えますね。ピッタリと形状を合わせて、完全に密着させて継ぎ剥いでいるのがわかると思います。とくに、むくみの部分の精度を見てください(ちょっと自慢、笑)。

maniacs13台座は、削りで形状を整えて、最終的に磨きで仕上げています。表面は必要以上に削らずに、もともとのプラスチックの質感を尊重しています。ハギの跡を綺麗に仕上げながら、丸いイジェクトピンの成型跡を残して磨き上げているのが、ちょっとしたこだわりです。

完成した台座に、LupoGTIのリア用エンブレムを貼ります。慎重に位置合わせを行って、台座と文字の端面が綺麗に揃うように貼ります。ちなみに、貼った状態で端面が綺麗に見えるように、台座の端面は垂直ではなくて、抜きテーパーに見立てた微妙なテーパーで仕上げてあります。まぁ、本当はそこまでする必要もないのですが、工房長が勝手にこだわってそうしています(笑)。

maniacs14貼り付けが完成した状態は、こんな感じです。何ともない、当たり前のように見えるところがポイントです。始めからこうだった、みたいな仕上がりなので、とくに凄い感じには見えませんね(笑)。正面から見ただけでは、LupoGTI用の純正フロントエンブレムと区別がつきません。


maniacs15ちょっと斜めから見ると、こんな感じです。斜めから見ても、フツーに見えます。あたかも純正そのままのような感じに仕上がっています。結果的な違いと言えば、背面のフックの形状がGolf5用になっているということです。



maniacs16サイドの端面を拡大すると、こんな感じ。文字と台座がバッチリ合っていて、今回も精度良く完成しました。ここまで拡大すると、純正の工業製品的な成型しっぱなしの外観との差がわかります。削り→磨き仕上げなので、端面はワンオフならではの端正な仕上がりになっていることが見て取れます。


maniacs17こちらは、逆の「G」側の端面です。文字の微妙なむくみに沿った台座の形状が、しっくりと納まった尤もらしさを醸しています。まぁ、ここまで作り込んでも、車輌に装着してしまったら正直同じことです。だいたいの感じで作ったものと、区別つかないかもしれません(笑)。

なので、この精緻な作り込みは無駄と言えば無駄ですね。つい、こだわってしまうのは、工房長の勝手な趣味にすぎないので、あまり気にしないでください(笑)。ただ、客さまのお気持ちというのは、やはり適当にくっついてれば良いという感覚ではなくて、純正みたいにしっくりと装着されたいご希望で、わざわざmaniacsにご注文くださるのだと思うのです。私もその気持ちが良く解るので、できるだけお応えしたいという思いで対応しています。

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