工房長です。パサート3C系の助手席および後席のウィンドウスイッチ交換は、ゴルフ系と同じ方法ではできないとのことで、交換方法の調査確認を行っていました。先日、お問い合わせのお客さまにmaniacsからドア部の図解をお送りさせていただいたところ、その図解を元にウィンドウスイッチを実際に交換されて、お客さまが写真と手順を送ってくださいました。お客様のご了承をいただきましたので、その交換方法を掲載させていただきます。

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グリップハンドルの下部カバーに、後ろの方からリムーバーを差し入れ、手前に開きます。次にグリップハンドルの下側にリムーバーを差し入れ、差し入れたリムーバーを徐々に前の方にスライドさせながらカバーを外していきます。グリップハンドルのカバーが外れたら、その奥にあるトルクスT30のネジ2つを外します。

4グリップハンドル部のネジを外したら、次にドアトリムの下側に、助手席には2つ、リアドアには1つ、トルクスT20のネジがあるので、これを外します。




5ドアトリムの後端は縦に均等に3つのクリップでドアパネルに填っています。ドアトリム下側からドアパネルとの隙間にリムーバーを差し入れて、下から順に3つのクリップを外していきます。




63つのクリップを外すと、後ろ側の隙間からドアトリムの裏側に手が入ります。細いリムーバーをウィンドウスイッチの奥側の隙間に差し入れ、爪の引っ掛かりを解除しつつ、ドアトリムの表からウィンドウスイッチを下方向に少し押して、爪が再度掛かってしまわないように保持します。


7この時点ではウィンドウスイッチの奥側の爪2箇所は外れても手前側の爪2箇所がまだ掛かったままです。その状態を保持したまま、グリップハンドルのカバーを外した開口部から、ウィンドウスイッチの手前側の爪2箇所をドライバーなどで解除します。同時にウィンドウスイッチを上からを押している力を少し強めると、スイッチが下方向に外れます。


コネクターを外し、ウィンドウスイッチを取り出し、CC用のスイッチに交換します。あとはウィンドウスイッチを下から差し入れて爪がパチンと掛かるまでしっかり填め込みます。


910ドアトリム後方の隙間から手を入れるときにトリムにやや力を入れて浮かせますが、このときドア前部のクリップの一番下もはずれてしまうことがあるので、できるだけ外さないように注意してください。外れてしまった場合は、再度填め込めばOKです。

クリップをはずしたとき、そのクリップがドアパネル側についたり、トリム側についたりします。トリムを戻すときにドアパネル側にクリップがあると戻しにくいので、ドアパネルにクリップが残った場合はクリップをはずしドアトリム側に戻します。クリップとドアパネルとの間にリムーバーを入れてこじれば、クリップははずれます。なお、クリップが左写真のの状態だとドアパネル側の穴に入らないので、右写真の状態に戻してからトリムに戻します。

とのことで、ゴルフ系よりも少し手間が掛かるようですが、助手席、後席のウィンドウスイッチもこれでDIYで交換できると思います。とても貴重な情報をありがとうございました。
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