取り外し01工房長です。お問い合わせの多かった、助手席と後席のウィンドウスイッチ交換手順です。まずは、グリップハンドルのロアカバーを外すことから作業を始めます。ロアカバーは写真のように後端から外し始めます。内装剥がしのヘラを隙間に差し入れます。



取り外し02後ろから差し入れたヘラを手前に引くようにして、グリップのロアカバーを少し浮かせます。浮かせると、アッパーとの間に僅かに隙間ができますから、その隙間に別のヘラをそっと差し入れ、ロアカバーを下方向に少し動かして内部の爪の掛かりを外します。



取り外し03ロアカバー自体は、基本的に手前に平行に外れる構造です。爪が下から上方向に掛かっているので、ヘラを2つ使って、爪を外しながら手前に引く感じです。なので、先に差し入れたヘラの方に大きめの力を加えて手前に引きながら、後から差し入れたヘラは補助的に少し押し下げる感じです。


取り外し04アッパーとロアーをはめ合わせている爪が外れて、1〜2mmくらい隙間ができたら、そこで一旦やめて、今度はロアカバーの下の部分を引っ張ります。最初に差し入れたヘラは残したまま、2枚目のヘラをロアカバーの下に差し入れて少し浮かせます。



取り外し05手指が掛かるようになったら、ヘラは使わずに手指で直接ロアカバーを引っ張ります。親指を除く8本の指を全てかけて、均等に手前に引くようにします。親指はアッパー側を押さえてアシストします。腕の力で引くと、加減が難しくすっぽ抜ける可能性があるので、できるだけ親指を押すようにして指の力でジワッと引きます。


取り外し06ある程度隙間が広がったら、ロアカバーの上部に手指を掛け替えて、上の方も手前に引くようにします。ロアカバーは手前に平行に抜けてくるので、斜めにコジってしまうと抜けにくくなります。ですので、片側だけが先行して抜けないように、できる限り平行に引っ張るようにします。



取り外し07内部の爪が外れる感触が分かれば尚良いです。徐々に上の方を引っ張っていき、最終的にいちばん上部のところを強く引っ張ります。ここの爪が一番ガッチリ掛かっているので、最後にここを思い切り引いて、全体を抜く感じです。



取り外し08最後はわりと力が必要です。少し勢い余るかもしれませんので、肘などを後ろにぶつけないように気をつけてください。こんな感じで手前に外れます。リブのはまり具合を見ると、完全に平行に手前に引っ張らないと抜けないことが分かると思います。



取り外し09これがロアカバー内側の爪の位置です。なんと11箇所もはまっています。赤丸がプラスチック同士の筒状のはめ合い、水色は金属バネの爪、ピンクは金属バネのクリップ、黄色はプラスチックの爪です。この位置を思い描きながら引っ張ってください。



取り外し10これは外した相手側です。○印の色は、上の写真と対応しています。裏と表でそれぞれ内側面を撮影してますので、左右がミラー反転してます。頭の中でひっくり返して填るように理解してください。要は、爪をひとつづつ外しながら手前に平行に引けばOKという感じです。



上の写真は、全てクリックすると拡大します。スイッチの交換方法は別記事で上げます。

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